免疫抑制剤のネオーラル(一般名シクロスポリン)の飲み薬が、重症のアトピー性皮膚炎の治療薬として10月、承認された。
シクロスポリンは、臓器移植の際の拒絶反応を抑えるのに使われる。アトピー性皮膚炎は、免疫の異常で起きるアレルギーの一つと考えられており、シクロスポリンは、免疫を抑制して、かゆみを抑える効果がある。対象は、従来のステロイドや免疫抑制剤の塗り薬では十分な効果がない、大人の重症患者に限られる。
免疫抑制というと、これまでは副腎皮質ステロイドが用いられていましたが、拒絶反応にも用いられる強力なシクロスポリンを、アトピー性皮膚炎にも用いることができるということで、アトピー患者さんにとってはかなりの朗報か。
確か痒みを抑えるのにもかなりの効果が期待できるため、掻破によって状態を悪化させることなく肌を良い状態にもっていくことができるとか。アトピーの悪循環を断つことができるというのもシクロスポリンの有用なところなのでしょう。