若返りを望む多くの女性の頼みの綱となっている、老化防止クリームやビタミン補助食品だが、有効成分として加えられている「抗酸化物質(antioxidants)」にはほとんど効果がないという研究結果が報じられた。
ロンドン大学で行われたこの研究では、抗酸化酵素の体内生成をあえて抑えるよう改良したミミズと、普通のミミズを比較して観察。その結果、抗酸化酵素の少ないミミズはすぐに死んでしまうと考えられたが、虚弱傾向が見られたのみで、寿命には何ら影響がなかったという。
細胞組織は「フリーラジカル」と呼ばれる、老化やがん細胞の発生要因のひとつとされている酸化分子によって損傷を受ける。抗酸化物質であるビタミンCやEなどは、この「フリーラジカル」を取り除くことで細胞の損傷を抑える効果があるとされ、老化にも効果があると考えられてきた。だが今回の研究によって「抗酸化物質=(イコール)老化防止の鍵」という考えは誤りであることが証明された形になる。
研究を行ったデヴィッド・ジェムズ博士は「若さのためには、食べ物に含まれる抗酸化物質の量を考えるよりも、食事の量を適度に抑えることの方が重要」とコメント。また飼い犬の散歩に出掛けるなど、充分な運動も大切であると語っている。
あらら。ないんですねぇ。イメージとして、単純な話、好酸化物質があれば細胞は長生きする感じでしたけど、まあクリームとして塗ったりビタミンを食べたからといって老化とはそもそも関係ない、ということで・・・。
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