麻生総理大臣は、政府の総合科学技術会議に出席し、新型万能細胞・iPS細胞の医療への応用を1日も早く実現させるため、来年度、実用化に向けた研究に必要な予算を確保したいという考えを示しました。
政府の総合科学技術会議は8日、総理大臣官邸で開かれ、新型万能細胞・iPS細胞の医療への応用を目指した研究を続けている京都大学の山中伸弥教授が講演しました。
この中で、山中教授は「医療への応用が可能になれば、難病の治療や病気の原因の解明などに役立てることができる」と強調し、政府が研究費用を引き続き支援することや、関係省庁と研究者が開発段階から連携できる仕組みを作ることなどを求めました。
これに対し、麻生総理大臣は「iPS細胞の研究は効果が目に見えやすく、難病対策に役に立つ可能性は高い。1日も早い実用化が待たれており、来年度の予算編成にあたっては、メリハリのある予算を積極的に付けていきたい」と述べ、iPS細胞の実用化に向けた研究に必要な予算を確保したいという考えを示しました。
山中教授は素晴らしい方で、iPS細胞研究に関しても、アメリカなどと競争することで技術が進歩していくものだというスタンスだそうです。
しかし日本とアメリカじゃ、アメリカのほうが予算を使っていると思います。せっかく日本が発見したiPS細胞も、アメリカにリードされっぱなしでは・・・。予算を惜しげもなく提供しても絶対に損がない技術だと思うので、国にも寛大な援助をお願いしたいですね。
そして頑張れ研究している方々。世界中で苦しんでいる難病の人たちも待っています。
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