2008年12月08日

福島県で、死者も出るほどのツツガムシ病による被害が続出。

ツツガムシ病 県内で被害多発 全国最多45件、1人死亡

 福島県内でツツガムシの被害が多発し、全国で最多となっていることが1日までに県医療看護課などの調べで分かった。ツツガムシ病は狂犬病や鳥インフルエンザなどと同じ感染症法の四類に指定され、死に至る危険もある。先週までに45件の被害が報告され、1人が死亡している。12月は例年、被害が多く、同課などは県民に注意を呼び掛けている。

 本県で発症が多い理由として、福島市の大原綜合病院付属大原研究所の藤田博己主任研究員は「県の面積が広いことと、(刺されやすい環境となる)農業が盛んなことなどが要因」とみている。

 県内の発症報告は4−6月と10−12月が多い。保健所別では県中が12件で最も多く、次いで郡山、県北がそれぞれ10件、県南9件、会津3件、南会津1件で、中通りを中心に発生している。刺された状況は「農作業中」が最多の28件、「森林作業中」が2件など。4月には、農作業中に刺されたとみられる県北地方の80代男性が死亡した。

 ツツガムシ病に予防ワクチンはないが、感染後に抗生物質を投与すれば完治する。藤田主任研究員は「死につながる危険な病気だということを認識してほしい。感染が疑われたら、すぐ病院に行くことが大事」と指摘する。県医療看護課の結城永子主幹は「山に入ったり農作業をしたりする際は肌の露出を少なくし、帰宅後は服から虫を払い、体を洗うことなどを心掛けてほしい」としている。



 オリエンタル・ツツガムシ。

 以前もこの記事で取り上げました。死に至る可能性があるということを認識した上で、「発熱、刺し口、発疹」の3主徴があったら、ツツガムシ病かもしれない、という意識を持ってください。

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posted by さじ at 23:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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