県内で介護職に就く人の約半分が「仕事を辞めたい」と思っていることが、県医療労働組合連合会(富山市)のアンケート調査で分かった。低賃金や激務などが背景にあるとみられ、同連合会は労働環境の改善を訴えている。
調査によると、「仕事を辞めたい」と思ったのは、「いつも」「しばしば」「時々」を合わせ、全体の51・1%。理由としては「賃金が安い」(42・3%)が最多で、「仕事が忙しすぎる」(38・7%)、「家族に負担をかける」(26・3%)と続いた。
また、健康状態に不安を持つ人は56・9%に上り、「腰痛」を訴える人は53・8%、「倦怠感」が29・3%と、多くの職員が日常的に体調不良や疲労を感じていることをうかがわせた。
同連合会の嵯峨猛書記長は「対策として介護報酬が引き上げられる予定だが、今後、高齢化は進展する一方。継続的に介護現場を支える取り組みが必要だ」と話した。
調査は今年1〜3月にかけて実施。同連合会加盟の労働組合や県内の介護事業所275施設にアンケート用紙約2200枚を配布し、介護福祉士や介護ヘルパーら290人から回答を得た。
んー、やはり現状は厳しい。
日本は欧米のようにベビーシッターのようなシステムも満足に機能していません。介護も同様に、今までないがしろにされていました。親の面倒は子供が見るもの、それはそうなのですが、今の社会で無理にでも実行しようとすると、本人負担が計り知れないものになります。税を上げて福祉にまわす、欧米型のスタイルになってくるのかもしれません。
まあ今の日本の政治じゃあ、税を上げてもわけのわからないところで使われそうですが。立ち上がらない国民のいる国で、理想論は通用しそうにありません。
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