2008年12月07日

偽の整形外科医は30年間も何故バレなかったのか?

ニセ医者30年、なぜバレず?免許はコピー、独学で診療

 30年近く他人の医師免許を使って診療行為をしていたとして、千葉県船橋市の診療所に勤める男が11月、県警に医師法違反容疑で逮捕された。男は家族にも自らの仕事を語らず医師としての名前と本名が違うことを隠し続け、免許のコピーと独学の知識だけで長年、医師になりすましていた。

 千葉県市川市の住宅地にあるH容疑者(65)の自宅近くに住む男性は「国産の高級車に乗り、朝早くに出かける日もあれば、昼から出て明け方に帰ってくる日もあった。20年近くご近所でも、何の仕事をしているのか全くわからなかった」と話す。周辺住民だけでなく、妻や別の場所に住む息子、娘など家族でさえH容疑者の仕事について知らなかったという。

 県警のこれまでの調べやH容疑者の供述では、同容疑者は高校卒業後に職を転々とし、人工植毛会社に勤めていた77、78年ごろ、毛髪の専門治療を行う高知県内の病院に派遣された。そこで当時の院長の医師免許を、気づかれないようコピーしたという。

 80年ごろからは東京都墨田区の診療所で、巡回健康診断を行う健診車の運転手として働いた。間もなく、免許のコピーにある医師名で問診などの医療行為を開始。カルテや医学書を見ながら、勤務医の診察を観察して勉強した。「全くの独学だった」と話しているという。

 86年6月ごろからは船橋市の診療所に非常勤の整形外科医として入り、今年10月末まで毎週月曜に勤務した。カルテの残る04年からは延べ2400人を診療し、投薬や注射をしていたという。

 診療所は無床で手術設備もないため、重傷患者を診る機会は少ない。捜査関係者によると、H容疑者は骨折の治療もしたことがなかったという。このことも発覚を遅らせたとみられる。

 収入の多くは、この診療所から派遣された企業の巡回健診で、年1千万円近くの報酬があったとされる。ほかに週1回の整形外科勤務で月約30万円。船橋市夜間休日急病診療所の当番医も務め、同医師会によると98年から10年間に約760人を診療していた。1回の夜間勤務の報酬は7万〜10万円。それらを合わせると年収は約1500万円に上っていたらしい。

 H容疑者は診療所などに対し、Hという自らの本名を「マネジメント会社の担当者名」と説明したうえで、給与を自分の口座に振り込ませていた。

 H容疑者は家にはいっさい仕事道具を持ち帰らず、家族は「仕事については『聞くな』と怒られ、何も聞けなかった」と県警の調べに答えている。県警も、家族はH容疑者が医師として働いていたことを知らなかったとみている。診療所側も「忘年会のつきあいだけでプライベートについては何も知らない」と話す。H容疑者は同僚らに家族の話もせず、日常生活と仕事を切り離して隠し通していた。

 一方、医師免許の確認は、末端の病院管理者に委ねられていて、原本の確認が徹底されていないのが実情だ。

 船橋市の同診療所も03年に法人化した際、H容疑者から免許のコピーの提出を受けていた。それも「精巧で見抜けなかった」と院長はいう。さらに診療所内ではH容疑者が最も在籍期間が長く、採用時の院長は故人となっていた。職員らは「来てもらっている側として、先生に免許原本を見せてくださいということ自体、失礼という雰囲気があった」。

 医師法違反容疑で逮捕後、H容疑者は「最初はただ金がほしかった。高収入が得られ、やめられなくなった」と話しているという。



 開業医でしかも整形外科かー。じゃあ特に細かい知識がなくても誤魔化していけますね。整形外科といっても、開業していれば別に手術とかないですし。ちょっとでも厄介そうな症例が来たら大きな病院に紹介状を書けば良いだけですし。偽者であるとバレるはずがない環境が整ってしまったわけか。

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posted by さじ at 21:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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