2008年11月29日

iPS細胞から精子や卵子をつくる研究が容認される。

万能細胞から精子など 容認へ

 あらゆる組織や臓器になることができるとされるiPS細胞やES細胞などの万能細胞から精子や卵子をつくる研究について文部科学省の専門家委員会は禁止していた、これまでの方針を改め、今後、認めていくことを決めました

 ヒトの万能細胞から精子や卵子をつくり出す研究は倫理的な問題があるとして、国はガイドラインで禁止していますが、不妊症や先天性の難病などの治療につながると期待されることから文部科学省の専門家委員会が検討を進めてきました。

 その結果、27日の会合で、これまでの研究を通じて研究機関の間では生命倫理に関する理解が深まっているなどとして万能細胞から精子や卵子をつくりだすことを認めるとしました。しかし、これらの精子や卵子から受精卵をつくり出すことについては、さらに慎重な議論が必要だとして引き続き禁止としました

 文部科学省では今後、ガイドラインの改正などの手続きを進めることにしています。委員会の主査で理化学研究所の豊島久真男研究顧問は「万能細胞への期待は大きいが、高い倫理が要求される問題なので、社会的に許される部分を慎重に判断していきたい」と話しています。



 お。これは期待。生殖細胞にも応用されれば、不妊症や遺伝的疾患で悩む方の救いになることは間違いありません。

 ガイドラインづくりは難渋するかもしれませんが、早いうちにやらねばならないことでもありますからね。「慎重に判断する」というのは議論に議論を重ねることであって、決して「議論を放棄する」ことではありません。どうも日本はこういう倫理的に難しい問題に対しては考えることをやめてしまう傾向にあるような気がするので(臓器移植問題然り)、この件に関しては期待です。

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posted by さじ at 18:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | 生殖
この記事へのコメント
対象化される存在、それに及び労働を通して物事に働きかける概念において理解を深めたい
Posted by みか at 2010年12月10日 10:50
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