たばこによる健康被害を訴えている呼吸器の病気の患者団体が27日、厚生労働省を訪れ、たばこ税を増税して病気の対策に取り組むよう訴えました。
厚生労働省を訪れたのは、肺や気管支の病気を患っている患者やその家族でつくる団体のメンバーら6人です。6人は舛添厚生労働大臣と面会し「日本のたばこ税は欧米の先進国に比べて低いため、喫煙者がなかなか減らない。たばこ税を増税して喫煙者を減らし、健康被害を減らすべきだ」と訴えました。
そして、たばこ税の税率の引き上げや税収を活用した病気の対策強化などを求める文書を手渡しました。これに対し、舛添大臣は「国民の健康が第一で、たばこ税の増税は世界的な流れだ」と述べ、前向きに検討する考えを示しました。記者会見した患者団体の遠山和子さんは「私の夫も、呼吸器の病気で先月亡くなりました。増税によって健康被害に歯止めをかけてほしい」と訴えていました。たばこ税をめぐっては、超党派の議員連盟が増税を求める決議をする一方、「たばこ産業が壊滅的な打撃を受ける」などとして増税に反対する意見もあり、議論が続いています。
煙草を吸うのは個人の勝手ですけれど、例えばその人と一緒に暮らしている家族とかにも影響を与えてしまうわけですよね。その点を考慮しないで、がんになろうが自分の勝手と言ってしまう人の浅はかさ。
自分では吸っていないのに、副流煙のせいで癌になった人などを見ると、なんともやるせない気持ちになりますね。
関連
医学処:禁煙へ挑戦するためのまとめ
医学処:煙草値上げ案に反対している人たちの意見について。
医学処:喉頭癌で人工喉頭になった人が禁煙教室を開く。