群馬大による医師引き揚げを機に、県内の中核病院で常勤医が不足し、診療科閉鎖の危機を迎えるケースが増えている。
館林厚生病院(館林市)は、来年度の小児科医2人の引き揚げを先月に打診された。小児科は、群馬大からの派遣2人、研修医1人、非常勤1人の態勢で外来や入院に対応している。同科は館林市・邑楽郡では唯一入院が可能で、小児救急も行う。同病院の飯塚好美事務部長は、「小児科を続けるのはこの病院の使命だが、このままでは閉鎖せざるをえない」と語る。
群馬大医学部総務課によると、同大には関連病院への派遣も含め、77人の小児科医が所属。出産や開業などで今年度末には十数人の離職者が出るとみられ、中核病院としての機能を維持するため、同病院など複数の病院から6人前後を引き揚げる方針だという。
公立碓氷病院(安中市)も、年度末で整形外科の常勤医2人のうち1人は開業し、1人は群馬大に引き揚げを打診され、眼科の唯一の常勤医も今年度末に開業予定。このため、両科では大きな手術ができなくなる可能性もあるという。
こうした現状に対し、県医務課は、「研修生への奨学金などで医師確保に努力しているが、医師が辞めたり、産休に入ったりするのは止められない。群馬大以外からの医師確保も必要になるだろう」としている。
難しい問題ですよねぇ。開業するなともいえませんし。しかし開業って選択肢結構多いんですかね。日本で開業医って飽和状態じゃないんでしょうか。
より高度な医療を行う大学病院だからこそ、医師数はある程度確保されてほしいですし、その関連病院もかなり高度な医療を行っているので、医師は必要ですし・・・。うーむ。
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