緑茶の渋みの元で健康食品としても使われている茶カテキンの成分から、がんを抑える作用の強い化合物を作ることに成功したと、京都大再生医科学研究所の玄丞烋准教授(医工学)と松村和明特任助教たちのグループが26日、発表した。食用成分を原料に使っていることから「副作用の少ない抗がん剤の開発が期待できる」という。
茶カテキンの主要成分であるエピロガロカテキンガレート(EGCG)は、抗がん作用や抗酸化、抗ウイルスなどの働きがあり注目されている。しかし、体内ですぐに分解されるなど、そのままでは薬剤としては十分に作用が発揮できない。
玄准教授は、EGCGと脂肪酸の合成物質(EGCG−C16)を作製した。この合成物質は体内でも壊れにくく、がん細胞に結びついて増殖を抑えることを実験で確かめた。
マウスの結腸がんの近くに合成物質を注射すると、EGCGのみを注射したマウスに比べ、1カ月後のがん組織の成長を約1割に抑えることができた。
お、これはご当地モノじゃない!!・・・と思ったら京都か。これももしかしてご当地モノかもしれませんね。お茶といえば静岡、でも京都もお茶ですもんね。お茶メーカーが絡んでるかどうかは分かりませんが。
でもこれはお茶メーカーが絡んでもしょうがないもんかもしれないですね。お茶に含まれている物質を薬として使えるようにした、というものですので。がんに効くといわれているカテキンを更にパワーアップさせたもの。抗がん剤としての効果に期待です。
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