愛知県産業技術研究所の尾張繊維技術センター(一宮市)が地元繊維業界などと連携し、放尿を検知するセンサー機能を持つ布と小型無線装置などを組み合わせた通信システムを開発した。放尿があると、無線で近くのパソコンなどに知らせる。おむつを使う人の精神的なストレスを減らし、おむつ交換のタイミングや効率性を考えた。福祉分野での活用が期待されている。
センサー機能を持つ布は、銀とアルミニウムの2種類の糸を一般の糸に織り込んだもので、おむつの吸水シートと外側のカバーシートの間に取り付ける。銀とアルミニウムの間には液体に浸すと電圧が生じる。この原理を利用し、放尿があると電圧から信号を発生させ、小型無線装置を経由して近くのパソコンに知らせることができる。放尿2回ほどで信号が発生するという。
センサー機能を持つ布はこれまでも開発されているが、金属線や金属シートを利用していた。今回は糸状の金属を使っているため、通常の布地とほとんど変わらず柔らかくて通気性もあり、長時間着用しても違和感がないという。
同センター開発技術室によると、洗濯物を干している時に雨が降ってきたことを知らせるシステムにも応用が可能という。すでに福祉や繊維関係の企業などから引き合いがあり、実用化に向け共同研究する企業の参加を呼びかけている。
問い合わせは、同センター技術開発室(0586・45・7871)。
こりゃいいですね。
尿漏れの不快感をそのままにしておくのも嫌ですし、言い出せないような人もいるでしょうから。高齢者の自己を尊重する形で介護が出来れば、よりスムーズに行えるでしょう。
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