実りの秋。食欲が進み、ついつい深酒して、二日酔いになることもあるだろう。そこで「〇〇すると、二日酔いにならない」といった様々な俗説は本当なのか、検証した。
「飲んだ後、締めのラーメンは実は、二日酔いの予防にはならないんです」と指摘するのは、『二日酔いの特効薬のウソ・ホント』(日東書院)の著者で、整形外科・内科医院「なかやまクリニック」(東京都新宿区)の中山健児院長。
酒に強いか弱いかは、アルコールのアセトアルデヒドという毒性物質を分解する肝臓の代謝機能の違いで決まる。日本人の約5%は、ほとんど代謝できずに倒れるタイプ。あまり代謝できないタイプも約45%に上り、「日本人の半数は酒に弱い」ことをまず認識すべきだ。
一方、歳とともに酒が弱くなるのは、肝臓が悪くなって、代謝能力が落ちている可能性がある。
「迎え酒は非常に危険。迎え酒は二日酔いにいいという話はまったくのウソ。苦しみを先延ばしにするだけです。アルコール依存症の可能性があります」
そして、「飲んだ後のラーメンより、みそ汁のほうが分解に不足しがちな水分や塩分を補給します。しじみ汁なら、胆汁の分泌を促し、肝機能も高める」と指摘。さらに、意外なのは、酒の肴。塩辛いものより、甘いもののほうがいい。
「小豆に含まれるカリウムやサボニンには、余分な水分や有害物質を体外に排出する作用があります。チョコレートも、分解に必要な糖分を補給してくれる」
では、飲む前の食事は?
「少し食べてから飲んだほうがいい。特に日本茶や柿などの果糖に含まれるタンニンは、胃粘膜を収縮、アルコールの吸収を遅らせるので効果的」
もう一点、「とりあえずビール」は悪酔いしない?
「利尿作用が強く、お腹が膨れやすい。炭酸ガスとホップに消化を促進する作用もあり、理に叶う」
大事なのは、チェーサーをとること。酒と同じくらい水分を取る意識が、肝臓を守る基本だという。
忘年会シーズンの到来ですかね。そろそろ。お酒を呑む機会も増えますが、あえてうまく肝臓をサポートしてやる方向で。
本当はバカのみしないのが一番なんですが、それが無理という人は、記事にかかれているようなことを行いつつ飲酒してみてはいかがでしょうか。肝臓って結構バカにできないものです。常に働いていたら、いつかはガタがきますからね。労わってやってください。
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