テレビを見ながら「え、ホントかよ!?」。忘れ物を思い出して「ああ、しまった!」。考え事をしていて「うーん、どうしよう…」。周囲に誰もいないのに、ついつい何か言葉に出しちゃうことって誰でもありますよね。
ついつい独り言を発している自分に気づき、「俺、大丈夫かな?」なんて不安を感じたことのある人も少なくないはず。実際のところ、独り言の原因って何かあるのでしょうか? 三軒茶屋神経科・心療内科クリニックの松島淳先生にお話を聞いてみました。独り言って、やっぱり何か病気の兆候なんですか?
「悪いケースと正常なケースがあります。たとえば、子どもは一人でもよくしゃべっていますが、想像力や感受性が豊かな人は比較的独り言が多いようです。逆に病気の場合は、統合失調症やうつ病、強迫性障害などが原因とも考えられるので要注意。20代の若い世代には、適応障害という場合も多いです」(精神科医・松島先生)
常に不安で精神が圧迫される強迫性障害や、社会環境にうまく対応できず心身にストレスが生じる適応障害。これらは人付き合いの苦手な人には決して無縁ではないという。こうした病気が原因の場合、当人は病気の進行はもちろん、独り言を口にしていることすら自覚していないケースが多いとか。
では、自分の独り言が悪性のものかどうかを判断するには、一体どうすれば?
「ひとつは文脈。あまりにその場の状況とかけ離れた言葉を発していたり、自分を社会的に不利な立場に陥れるような妙な言葉を発している場合は、病気である可能性が高いと言えます」
つまり制御が効かず、汚い言葉やエッチな言葉が状況を考えずに口から出てしまったり、自覚はなくても気がつけば周囲から白い目で見られているような独り言を発してしまっている場合は危険信号! 松島先生によれば、これらは脳の「前頭葉」の機能低下が引き起こすものだとか。
「前頭葉については未解明な部分も多いのですが、過剰なストレスや精神的ショック、あるいは適応障害などで自分を責め過ぎている状態のとき、思ったことがコントロールできずにそのまま口に出てしまうことがあるようです。こうした状態を作らないためには、とにかく人とコミュニケーションを取ることが大切ですね」(同)
独り言が多いのは必ずしも悪いことではないものの、日ごろから強いストレスを実感しているなら、多少の用心は必要かもしれない。独り言は、心身が発する“病のサイン”である可能性もあるのだ。
病的な独り言というのは、要するに自分でも収拾がつかなくなっている場合ですかね。ただ単に「だるいなぁ」とかそういう心の中のことをつい口にしてしまうような独り言なら、まぁ大丈夫なのでは。というか誰でも出しますしね。
統合失調症などの場合ですと、自覚がない場合が多いかもしれません。自分が病気ではないと思っていることも多いので、これは明らかにおかしい、と思ったら周りの方もサポートして、病院を受診するほうがいいと思います。
関連:統合失調症ってどんな病気?原因・症状・治療について。
「さぁ、次は何をするんだっけな?」
「そうだコピーコピー」
「コピーの次は何だっけ?」
「そうそう、トイレも行かなくちゃ」
「あ^、すっきりした。次は何かな?」
「スポスポスポ(息を鼻から抜く音)」
机の開け閉めや、ペンを置く音も異常に大きく、
とてもやりにくい感じがします。
上司がいない日は、すごく仕事がはかどります。
受診を勧めるべきでしょうか?