2008年11月09日

マッチングで人気となった和歌山県立医大の秘密に迫る。

臨床研修医:県立医大付属病院、希望者が増加 自由度の高いプログラム評価 /和歌山

 新臨床研修制度の導入で、研修医の大学病院離れが進む中、県立医大付属病院(和歌山市)の研修希望者が増えている。医師臨床研修マッチング協議会(東京都港区)が10月に発表した08年度研修医マッチング結果で、採用内定者数を示すマッチ者数は全国の111大学病院中19位となり、実施から5年連続の増加。上野雅巳・同大卒後臨床研修センター長は「自由度の高い研修プログラムが評価されたのでは。活躍できる医師を育てたい」と話している。

 新制度では、研修医は原則、自由に研修先を選べ、待遇のいい都市部の民間病院に集中するようになった。医学生と病院側の希望を突き合わせ、研修受け入れ先を決めるマッチング制度は03年度から。任意の登録制で、08年度は全国の大学・民間1091病院が参加し、登録者数8167人中マッチ者数は7858人だった。

 同病院は、03年度のマッチ者数41人が、08年度は58人に。東京大や京都大など都市の大学病院が上位を占める中、年々順位を上げている。58人のうち他大学出身者が4割近く。募集定員は63人で、充足率は92・1%だった。

 同病院で、研修医は希望する科を選択し、3カ月ごとに見直しできる。県内の11地方病院と連携し、1〜3カ月間、研修医を派遣する制度もある。琉球大(沖縄)出身で研修医1年目の辻洋美さん(26)は「自主性に委ねられたプログラムと充実した研修体制が決め手になった」と話す。

 県医務課は「地方の医師不足解消には、若い人材を育てることが大事で、大学の頑張りはありがたい。県としても、県内各病院の研修内容などの情報提供を積極的に行いたい」としている。



 ほうー。凄いですね。和歌山県立医科大学。

 やる気のある研修医ほど、情報を収集し、どこの病院が一番自分に合っているかを調べるものだと思います。その中で、より研修医の成長のことを考えてくれた和歌山県立医大付属病院に人気が出た、と。

 そりゃあそうですよね。これからは、土地柄とか給料とかではなく、いかに「研修プログラムが充実しているか」が勝負の決め手になると思います。

 これからも若手を育て上げることに専念すれば、地方であってもやる気のある研修医は来るでしょう。それが何年後かに、地方の医師不足解消に繋がるかもしれませんし。

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posted by さじ at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学
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