2008年11月06日

断食デトックスに健康面での効果はない。

欧米で流行の断食デトックス、健康面での効果のほどは?

 米国西海岸からタイまで、世界各地の豪華リゾート地では、体内から有毒物質を排出する「デトックス」効果をうたった断食コースが健康志向の観光客の間で大人気だ。一方で、断食による健康面でのデトックス効果を疑問視する声もあがっている。
 
 イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」、ユダヤ教の「ヨム・キプール(大贖罪日、Yom Kippur)」など、宗教による断食は古くから行われてきた。こうした宗教探求的な修行の一環としての断食行為には一理あるというのが、栄養学専門家のジャンクロード・メルシオール(Jean-Claude Melchior)さんの意見だ。だが、営利目的で絶食を強いる現代の「断食デトックス」ブームには、倫理面から疑問を投げかけている。

 欧州で流行している低下価格の断食コースは、水以外は何も口にしない完全絶食ではなく、フルーツジュースや野菜スープのみを摂取するものが多い。こうした断食には医師の管理が不要なため、営業的に提供が容易という事情もある。だが、1日の食事が野菜スープ一杯や水で薄めたフルーツジュースだけでは、必要な栄養摂取量をとうてい満たすことはできない。こんな方法が、果たして本当に健康的と言えるのだろうか?

 メルシオールさんは、こうした主張には懐疑的だ。断食のデトックス効果は証明されていないうえ、栄養摂取の調節機能のバランスを乱しかねないなど、むしろ有害である可能性が高いと指摘する。

 現在、欧州では断食と並行してトレッキング(山歩き)を行うプログラムが流行中だが、これについてもメルシオールさんは低血糖を発症する恐れが高いと警鐘を鳴らす。12時間近く絶食した場合、肝臓内のグリコーゲン(体内に蓄えられた糖質)を消費し尽くし、血液中の糖分濃度が著しく低下する。これにより、低血糖の危険を察知した筋肉や脳などの臓器は必死に糖分を取り入れようとするため急激に血糖値が上昇してしまう。

 しかし、「トレッキングにはデトックス効果があるし、危険もない。軍隊での訓練とは違う」と、フランスで「断食とトレッキング・プログラム」を提供する自然療法士のダニエル・カザール(Daniele Cazal)さんは反論する。「トレッキングでは、例えば、美しい郊外の景色を楽しむことなどで、食べ物に頼らずに空腹を満たすことができる」

 一方、フランスでの「断食ブーム」仕掛け人の一人、デジレ・メリアン(Desire Merien)さんは、「どこにも過激な自然健康法に走る人間はいるものだ」と述べ、こうしたプログラムの提供者は、断食が行き過ぎないよう配慮する必要があるとの意見だ
 
 いずれにしても、断食コースは日常生活における不摂生の改善にはならないという点では、栄養学者も自然療法士も一致している。



 適切な栄養をとって、過剰な糖分や脂肪をとらないようにする、いわゆるヘルシーな食生活なら分かるんですけども

 断食って。

 本気で効くと思ってるんですかね。そもそもデトックスって何なんでしょうね。メシを食わなかったからといって、一体どういうメカニズムで身体の毒素が出て行くんでしょうか。そこらへんの医学生理学的なことを無視して「断食したら健康」とか根拠もなく主張するのは、怖いですね。

 健康食品でもそうですけど。一種の宗教みたいな感覚なんじゃないかと思います。

 脳への栄養は、糖がメインなんですけど、断食デトックスとやらで、糖をあまりとらずにボーっとする状態を作り出すことで、何か達観した感じにでもなるんでしょうかね。まあアホですわな。
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posted by さじ at 01:06 | Comment(8) | TrackBack(0) | 生理
この記事へのコメント
あらあら、人体の仕組みをもっとお勉強されたら良いと思いますよ。だって書いてある内容はすべて受け売りじゃないですか?このような軽薄な内容ではマスコミと一緒だと思いますよ。
Posted by 星 at 2010年10月11日 07:32
人体の仕組み

www

じゃあデトックスが有効だという人体の仕組みってどんなのだ?
Posted by   at 2010年10月11日 09:23
断食に興味があって、ここにたどり着きました。興味深く拝読しましたが、

>脳への栄養は、糖がメイン
↑そもそも、ここに誤解があるのではないかとも思いました。それは現代医学の常識かもしれませんが、もしそれが本当なら野生の猿はどうしてるんでしょうか。果物で糖が摂れるのは実りの秋だけ。ご飯もパンもありません。でも健康に、元気に野生で生きてます。人間みたいに「脳」がないからでしょうか!?
Posted by fui at 2010年11月26日 12:37
動物は、糖がなければ糖を作ることができます。
「糖新生」といいます。
アミノ酸、グリセロールなど、摂取していれば糖を作り出すことは出来るのです。
Posted by さじ at 2010年11月27日 10:00
自分で試してみてもないのにアホと切り捨てるのは
説得力に欠けますよ
実際に効果を実感している人が沢山います、私含め。
ネットで調べてみては如何でしょうか^^
Posted by 通りすがり at 2011年06月13日 22:35
たとえ試したとしても説得力に欠けると思うが。
どんな効果なんです?体が軽くなった、とか?
Posted by さじ at 2011年06月14日 09:16
なんだ…
デトックス効果が無いと言っている人がいる、ってだけのことなんですね。
効果が無いことは証明されてませんね。
多数決だったら効果がある派、無い派、どっちが多いんでしょうねー。
Posted by こふた at 2012年01月15日 19:24
グリコーゲンは肝臓だけでなく筋肉細胞の中にも備蓄されています。
>また、動物は、糖がなければ糖を作ることができます。
>「糖新生」といいます。
とありますが、人間を初め殆んどの高等動物には「糖新生」なるプロセスでブドウ糖を合性する能力が あります。

>メシを食わなかったからといって、一体どういうメカニズムで身体の毒素が出て行くんでしょうか。
飯を食わなければ空腹状態で分泌されるホルモン『モチリン』が胃から腸 にかけて蠕動(ぜんどう)運動を促して、腸内の便を排出させようとします。
それがデトックスになります。
毎日3度3度、人によっては間食や夜食などを摂りながら大して動きもせず、汗もかかず、排泄も1日1回出るかどうかで血が汚れないわけがないと思いませんか?
Posted by 断食に効果はあると思いますよ at 2012年01月23日 12:52
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