電子メールを使った場合、手書きの文書に比べてうそをつく傾向が約1・5倍になり、9割にのぼったことが米リーハイ大(ペンシルベニア州)などのチームの実験でわかった。うそがばれた場合、手書きの文書は責任が問われやすいなどと感じるためらしい。米経営管理学会で発表した。
ネット社会は実社会に比べ相互不信などが起きやすいとされる。こうした現象を探るため、チームはこんな実験をした。
経営学大学院のクラスで、院生48人に「賞金」としてそれぞれ89ドル(約9千円)を渡したことにし、これを別の人と2分割するように指示。院生には「相手は、あなたがもらった額は5ドルから100ドルの間ということしか知らない」と伝えた。
院生は「私は何ドルもらったので、あなたの分け前は何ドル」という内容の連絡を電子メールまたはペンと紙で行った。仮想的なお金であるにもかかわらず賞金の分け方でうそをつく院生は多く、特に電子メールの場合の確率は92%。ペンと紙の場合の64%を大きく上回った。
また、前者が「自分がもらった」とする金額の平均は56ドルで、相手に渡すことにした金額は平均29ドル。後者の同67ドル、同34ドルに比べて「過少申告のずるさ」が目立つ結果だった。
チームのリューバ・ベルキン助教は「電子メールはうそをつきやすくなるだけでなく、うそのつき方がひどくなる傾向もある。職場での電子メールによるコミュニケーションでは、仲間同士の信頼関係が大事だ」と指摘する。
ものすごい実験。笑
まぁそりゃ信頼関係のない同士でやったら、嘘ばかりになるでしょうねぇ。
私は小心者なので、バレたら嫌だから嘘はつきませんけど。
メールって、調子のいいことを書きやすいですからねぇ。そういうのが続くと、影で「あいつは調子のいいやつだ」とか言われかねないので、注意が必要です。相手を持ち上げる時は、「ここぞ」というところだけにしたほうが無難っちゃ無難。