2008年10月27日

刑務所でもジェネリックを導入して医療費削減へ

刑務所などの医薬品「後発薬含め選択を」 検査院指摘

 全国の刑務所や拘置所で使われる医薬品について会計検査院が調べたところ、有効成分や効能が同じで価格の安い後発医薬品(ジェネリック医薬品)があるのに、割高な先発医薬品(新薬)を購入しているケースが多いことがわかった。検査院は、後発薬も含めて幅広い中から医薬品を選べる方法をとるよう法務省に改善を求めた。

 医療費抑制のため国が普及を目指す後発薬をめぐっては、厚生労働省が今年4月初めに生活保護を受けている人への使用を事実上強制する通知を都道府県に出したが、批判を受けて同月末に撤回した。検査院は「今回の指摘は使用を強制するものではない」としている。

 刑務所や拘置所など全国75の刑事施設の医療は、ほぼ全額が国費でまかなわれている。検査院が、このうち15施設について調べたところ、東京拘置所や岡山刑務所、大分刑務所など13施設で、後発薬があるのに特定の新薬を指定して購入していた。検査院は、15施設が07年度に購入した医薬品について後発薬を購入した場合の調達額を試算した結果、「5208万円を節減できた」と指摘した。

 法務省は「医薬品の種類は各施設に勤務する医師の判断によるものだが、可能な範囲で調達方法を見直すよう指導する」としている。



 刑務所でも医師は不足しているみたいですからねぇ。ジェネリックに変更したり、選択肢を増やすのが面倒だったとか、変更する理由がなかったとか、そういう感じでしょうか。

 医療の質を全く落とさずに、5000万円も減らせるのなら、変更したほうが良さそうです。国のお金でもありますし。

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posted by さじ at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理
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