2008年10月25日

アフリカで未知のウイルスによる新たな感染症が発生する。

アフリカで新たな感染症

 南アフリカとザンビアで、未知のウイルスが引き起こす新たな感染症が発生し、3人が死亡したことが15日わかった。

 世界保健機関(WHO)は、病原ウイルスは、出血熱などを引き起こすアレナウイルスの仲間の可能性が高いとする予備的調査の結果を発表した。

 WHOなどによると、9月中旬に原因不明の病気で死亡したザンビアのサファリツアー従業員の看護にあたった南アフリカの医療従事者2人が死亡、1人が入院した。症状は、初期に発熱や頭痛、下痢などが見られ、悪化すると数日後に肝機能異常を引き起こして死亡するという。



 どうしてアフリカで、新しいウイルスが出てくるんでしょうか?熱帯だから?生物と密接に関わっているから?

 アレナウイルスというと、あれが有名ですね。ラッサ熱です。

 ラッサ熱は、「ウイルス性出血熱」と定義される疾患で、ウイルス性出血熱には4種類あります。ラッサ熱、マールブルグ病、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱です。ウイルス性出血熱の特徴としては、ウイルスがヒトに感染し、皮膚や内臓に出血を生ずるところにあります。

 症状は、発熱、全身倦怠感を初発症状とし、朝夕に39〜41℃の高熱を呈します。続いて3〜4日目に大関節痛、腰部痛が出現し、頭痛、咳、咽頭痛が大部分の患者でみられます。さらに後胸骨痛、心窩部痛、嘔吐、下痢、腹部痛がよくみられます。重症化すると、顔面、頚部の浮腫、消化管粘膜の出血、脳症、胸膜炎、心嚢炎、腹水、時にショックがみられます。いったん軽快し、2〜3 カ月後に再燃し、心嚢炎や腹水を生ずることも稀にある(1987年に日本へ輸入された例はこの再燃型であった)。

 また、重症例の約1/4にみられる種々の程度の不可逆性の知覚神経性ろうが最近注目されているそうです。妊婦の重症化はよくみられ、胎内死亡、流早産をおこす、と。

 日本では起こりにくいラッサ熱ですが、今回発生したウイルスが、感染力の強いものだとしたら?疾患の把握と、対処法の構築、そして、予防が重要です。

 ラッサウイルスは1本鎖RNAとエンベロープを持ち、アレナウイルス科に属する。このウイルスはアフリカにしか存在しないが、ヒトに病気を起こすアレナウイルス科のウイルスには他に、マチュポ(ボリビア出血熱)、フニン(アルゼンチン出血熱)、グアナリト(ベネズエラ出血熱)、サビア(ブラジル出血熱)の4種が知られており、いずれも南米に存在する。

 その他世界中に存在するものとしてLCM (lymphocytic choriomeningitis virus)が知られている。いずれも野ネズミが自然界の宿主であるが、前4者はレベル4に属し、ウイルスを増殖させるためには最高度安全実験施設(いわゆるP4実験室)が必要となる。


参考:感染症

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posted by さじ at 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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