埼玉県立小児医療センターで、女性看護師が肺結核に感染したままおよそ4か月間、勤務していたことが分かりました。
埼玉県によりますと、肺結核に感染したまま勤務していたのは、埼玉県立小児医療センターの20代の女性看護師で今年6月ごろ、体調を崩したため複数の医療機関で診察を受けた結果、先月、肺結核と診断されたということです。
この看護師は、肺結核と診断されるまでのおよそ4か月の間、0歳から6歳までの子供が入院する病棟で勤務していました。
保健所と医療センターは、この看護師が接触した可能性のある患者や患者の家族426人と職員40人の検診を行う方針です。
麻疹、水痘、結核は「空気感染」です。病原性を保ったままの粒子が空気中を浮遊し、他者に感染します。
病院だと、結核患者から医療従事者が感染することも、稀にあります。ですので、排菌のある結核患者と接する時には、最強のマスクである「N95マスク」を着用して、感染予防を行う必要があります。
ですが、結核であると診断されていなかった患者と接していた場合、もうこれはしょうがないです。感染している可能性を考慮して、今回のように「接触した可能性のある人」を検診する必要があります。
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