ペットボトルのふたをリサイクル業者に売った収益で世界の子どもたちにワクチンを贈る運動に、葛城青年会議所(大和高田市)が取り組んでいる。小中学校や事業所などが協力し、今月末までに約20万個が集まる見込みだ。
地域に根ざした活動をと考えていた会議所の西村俊伸理事(40)が、インターネットで運動を知ったのがきっかけ。7月、同市や葛城市、御所市、香芝市、広陵町の小中学校や事業所など約150カ所に回収箱を設置。今月末まで実施し、約20万個のふたを回収できる見込みという。
ふたは会議所メンバーがゴミを取り去り、シールをはがして洗濯機で洗った後、会議所OBの運送会社が京都府城陽市のリサイクル業者に届ける。400個につき10円が、NPO法人「エコキャップ推進協会」(横浜市)を通してワクチン寄贈団体に贈られる。20円(800個分)で子ども1人分のポリオワクチンが購入できるという。
葛城市南道穂の市立新庄小学校は、今月初めまでに約2万8千個のふたを集めた。当初、先生は「児童らが興味を持つだろうか」と心配したが、児童は通学路で捨てられたふたを拾い集めたり、親の事業所から大量にもらってきたり、積極的に取り組んだ。6年の唐川唯人君(11)は「世界には病院にも行けない子どもがいると知ってかわいそうと思っていた。ふたを集めるだけで助かるならうれしい」と話す。
西村理事は「老若男女、誰でも気軽に参加できる。とりあえず期間は10月末までにしたが、予想以上に反響があるので来年度も検討したい」と話している。
この運動、私の近くでもやってましたけれど、全国的な活動だったんですね。調べて見ると学校だけでなく会社などでもやられているようです。
私がこの運動を目にした時に、「分別のためだとしたら、ペットボトルのキャップを開けた時に残る残骸も同じ素材なわけだから、外さないといけないんじゃないのか」とか色々不思議に思ったものです。
この記事で、キャップ400個で10円と知りました。ちょっとまって、絶対輸送費のほうが高い。
いや、エコのためにやってるんですから、例えばペットボトル買うのを我慢して150円寄付したほうがマシという意見が的外れなのは分かります。ですが輸送費のほうが高いというのはちょっと問題なのでは?何というか、活動の意味がまるでない。1人1人の善意を、各団体が輸送量を払うことで有耶無耶にしているだけではないでしょうか。
別のアプローチとしては、ペットボトルの蓋をとってリサイクル率が向上したのなら、各ペットボトルメーカーがその分を寄付すれば良い。キャップを外すことの最大の目的である「エコ」はそこですからね。(むしろペットボトルの蓋は回収のために当然外すべきで、それを認知させるための運動としてこういった赤字募金をやっているのだったら、それこそメーカー側が寄付金を払ってもいいような気もするし、輸送費を持ってもいい気がするのですが)
エコキャップ推進協会にキャップを送った市民団体に話しを聞いてみました。
すると16800個集まったキャップは重さにして40キロ、2回に分けてゆうパックで送ったそうです。その送料が4000円。宅配業者の中で一番安かったそうです。キャップを換金しても420円。梱包のためにビニール袋や段ボールが必要で輸送のために二酸化炭素も排出。となると全然エコでもなく、ワクチン代より輸送費の方が高くつくという活動です。
あれを思い出しますね、ホワイトバンド詐欺。
(追記)ポリオワクチンというと、ドラえもん募金が有名です。電話をかけるだけで、何百円か寄付される。より現実的にワクチンを送り届けられます。
たしか、某巨大掲示板でも話題になったかと。
http://www.google.co.jp/search?num=50&lr=lang_ja&ie=sjis&oe=sjis&q=ドラえもん募金 朝鮮
そのうえ、集まったキャップの個数は気になっても、世界のポリオ患者の数は全く気にならないのが活動のおかしなところ。
やっぱ自己満足というか、他人事なんですよね。
エコキャップでワクチンを送っているミャンマーとかラオスはもう患者いないんですよね。なにやってるんだか・・・