2008年10月16日

防衛医科大学病院の眼科部長が汚職。

医療機器汚職、収賄容疑で防衛医大教授逮捕へ

 国立障害者リハビリテーションセンター病院(埼玉県所沢市)の医療機器選定を巡る汚職事件で、新たに、防衛医科大学校病院(同)の現職の眼科部長(49)が、医療機器販売会社「ヤマト樹脂光学」(東京都、破産)社長の久保村広子被告(74)(贈賄罪で起訴)から現金二百数十万円を受け取った疑いが強まり、警視庁捜査2課は15日午前、収賄容疑で眼科部長の取り調べを始めた。

 容疑が固まり次第、逮捕する。一連の疑惑は、他の公立病院にも広がったことで、構造的な汚職事件の様相が深まった。

 捜査関係者によると、防衛医大医学教育部の教授も務める眼科部長は、ヤマト樹脂光学の医療機器の納入に便宜を図った見返りに、久保村被告から複数回にわたり、計二百数十万円のわいろを受け取った疑いが持たれている。

 同大によると、ヤマト樹脂光学は昨年度までの5年間に、同大と同大病院に総額約2億7000万円分の眼科用医療機器を納入した。このうち、2004年2月には、一般競争入札によって眼科用レーザー装置(499万2750円)を受注したが、予定価格と同額だったほか、落札率(予定価格に対する落札額の割合)99%という受注も複数あったという。警視庁は、これらの不自然な入札に眼科部長が関与した疑いがあるとみて捜査している。

 同社を巡っては、昨年11月、防衛医大庶務課に在籍経験のある防衛省の調達担当の中堅幹部を中国旅行に招待していたことが明らかになっているほか、久保村被告の指示で、長年にわたって複数の公立病院の幹部らに現金や商品券を贈るなどしていたことが元社員らの証言で判明している。



 「ここだけはあるまい」と思っていた天下の防衛医大でも汚職。

 もう日本にはクリーンなところは残っていないのか。国の中枢を担っているといっても寡言ではない防衛医大でこんなことが起こるとはねぇ。人は人か。いや厳しく追及すべき事態ですね。

 防衛医科大学校病院:自衛隊の医官を養成する防衛医大の診療・教育施設として1977年に設置された。31の診療科があり、病床数は800。厚生労働省が承認した特定機能病院で、一般患者も受け入れる。2005年度の外来・入院患者数は延べ約55万人。

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posted by さじ at 22:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学
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