2008年10月13日

良い歯科医を患者の立場から紹介する相談所。

良い歯科医 教えます

 患者の立場で歯医者を紹介できないか。調布市の須藤哲生さん(59)は、30年以上に及ぶ歯科技工士としての経験を生かし、7年前から渋谷区でそんな仕事に取り組んでいる。50歳をすぎての挑戦は、ようやく軌道に乗り始め、今月末には、大阪に初の分室を開設する。医師選びに第三者の視点を役立てようと、還暦を前に意欲はますます盛んだ。

 青森県のリンゴ農家に生まれた須藤さんは、2歳のころに父が他界。小学生のころに母親も亡くなり、親類に引き取られて育った。

 進学して教師になりたかったが、経済的事情から中学卒業後に、歯科技工士の専門学校に入校。23歳のころ、歯科技工士の会社に就職した。約50人にも及ぶ歯科技工士がいるその会社で、最後は社長にもなった。

 だが、ずっと「歯科治療は患者本位ではないのでは」という問題意識がくすぶっていた。歯科技工士は、歯科医が患者から取った歯形をもとに差し歯や入れ歯を作るが、「高額の割には長持ちしない差し歯を、歯科技工士に作らせている利益優先のケース」を見聞きしたからだ。当時は、「医師の下請けで弱い立場。生活のためにやりたくないことも請け負った」。

 01年、52歳のときに「本当にいい歯医者を患者に紹介したい」と独立し、歯科医の紹介業を始めた。中立的な立場を確保するため、自らは歯科技工士の仕事は辞め、紹介業に徹することにした。

 紹介する医師は厳選。自薦、他薦の医師について、自ら訪問し、治療の技術や医院の設備など約180項目をチェックする。保険が利かない差し歯や入れ歯などの高額治療をする場合は、2年間の保証や治療計画、治療費を事前に患者に書面で出すことを条件に、首都圏と関西を中心に約20の医院を紹介している。

 最初はほとんど関心を呼ばなかったが、徐々に口コミで広がり、最近は年間1200人が利用するようになった。

 昨年秋からは、後継者を育成しようと、紹介業の養成講座も始めた。10月に開設する大阪の分室を任される教え子の河上博子さん(50)は、須藤さんを「年齢を感じさせないバイタリティー。違う目線で社会にもの申すところがすごい」という。

 須藤さんは「歯科の業界に風穴を開けたかった。今後も後継者を育て、技術が確かで患者の立場にたった歯医者を紹介する仕事を広げていきたい」と意気込む。

 須藤さんの紹介業「あいぼりー歯の相談室」の紹介料は、相談費込みで5千円。60分ほど相談し、治療が終わるまでサポートするという。問い合わせは、ホームページか同相談室(03・5308・6487)へ。



 相談代と、紹介料、サポート代、そして何より確実な良い歯科医を受診できて5000円は激安ですね。私も利用したくなります。ただこの事業は須藤さんが自分の足で歩いてやっているから良いのであって、慢性的な事業になってしまって歯科医と癒着するとオワリですね。
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posted by さじ at 23:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科
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