茨城県医師会の政治団体「茨城県医師連盟」は17日、次期衆院選で県内の7選挙区すべてで、後期高齢者医療制度に反対している民主党の候補を推薦すると発表した。
県医師会は、制度の撤廃を求めており、従来の自民党一辺倒の支持を改めることにした。日本医師連盟によると、次期衆院選で民主党候補推薦の意向を示した連盟は初めて。
茨城県医師会は7月下旬、後期高齢者医療制度の撤廃を求めて、20万人分の署名を厚生労働相に提出しており、連盟内部から「自民党の医療政策に反対しながら、自民候補を推薦するのは整合性が取れない」との声が出ていた。
県医師連盟の原中勝征委員長(県医師会長)は「自民党とは、これまでの付き合いがあるが、今回は、患者や高齢者の目線で決めた」としている。これに対し、自民党茨城県連の新井昇副幹事長は「有権者は、推薦の有無でなく、候補者本人を見て支持を決める。医師や関係者から、『推薦と関係なく自民を支持する』という電話もたくさんもらっている」と話す。
前回の衆院選では、県内7選挙区中、5選挙区で自民党の候補者が当選した。
医師会は自民支援
日本医師会の政治団体「日本医師連盟」の羽生田俊常任執行委員は18日、都内での記者会見で、連盟の地方団体である「茨城県医師連盟」が17日に次期衆院選での民主党候補の推薦を発表したことについて、「我々は自民党中心の政権与党を押していく」と述べた。
医療に政治が絡むとロクなことがない・・・というわけではないんですよね、案外。医師会の権力がドン底に落ちてからというもの、医療従事者は奴隷のように扱われるわ、わけのわからん医療政策を行われるやらで、そのツケが今になって大量に降りかかっているような状況。
まあでも民主党は批判しまくってるだけですからね。後期高齢者医療制度に反対しているからといって、じゃあ具体的にどういうプランで現状を解決するのかという話です。
結局政治家に任せると、医療は縮小傾向に進むような気もしますけどね。本気で考えたら、医療費を増やして然るべきなんですけどね。色んな企業や土建会社からの献金とか色々あるんでしょうねー。本気で高齢者のことを考えてるなら、そういう痛みわけをちゃんとすればいいのに。
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