2008年09月18日

肥満遺伝子を持っていても運動すれば帳消しされる。

肥満遺伝子の影響、運動で帳消しと アーミッシュ研究

 肥満になりやすい遺伝子を持っていても、1日3─4時間の運動を続ければその影響は現れず、肥満を避けることができるとの研究結果を、米国の医学者らが発表した。伝統的な生活様式を守り続けるキリスト教プロテスタントの一派、アーミッシュの人々に注目して、遺伝子と体重の関係を調べたという。

 メリーランド大のソレン・スニトカー博士らが、内科専門誌「アーカイブズ・オブ・インターナル・メディシン」に報告した。専門家らによれば、欧州系白人の約30%が持つFTOと呼ばれる遺伝子の変異形は、肥満傾向に関係することが分かっている。同博士らは、ペンシルベニア州ランカスター郡のアーミッシュ居住地域で暮らす704人を対象に、血液検査でこのタイプの有無を調べ、影響を検証した。

 アーミッシュは18世紀から19世紀にかけて北米で暮らし始めたドイツ系移民で、現在も車や電化製品を使わず、当時の質素な生活を続けている。アーミッシュの社会では、多くの男性が農業や大工仕事、女性は家事や育児に、それぞれ1日の大半を費やしてきた。同博士らによる研究の対象者らは1週間、昼夜を問わず電池式モニターを装着し、こうした生活の中での運動量を記録した。

 その結果、1日に3─4時間、掃除や庭仕事、早歩きなどの運動をしている人は、たとえ肥満を起こすとされるタイプのFTO遺伝子を持っていても、肥満傾向が増大しないことが分かったという。一方、運動量が最も少なく、平均的米国人並みだったグループは、運動を続けたグループに比べ、体重が平均7キロ近く多いとの結果が出た。

 スニトカー博士は「一般の人々にとって、肥満防止のために19世紀の生活様式に戻すというのは非現実的な発想だろう。しかし、夜テレビを見る代わりに散歩をしたりエレベーターの代わりに階段を使ったり、車に乗る代わりに徒歩で出かけたりすることは、それほど難しくないはず」として、活動的な生活を呼び掛けている。



 ハードな運動を3,4時間しろ、というわけではなく、歩いたり階段を上ったりする程度でいいようです。

 それだけで、肥満遺伝子の影響を打ち消すことが出来る。結局、運動しなければ始まらないってことですね。遺伝子のせいにする前に、運動しましょう。

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posted by さじ at 02:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分
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