千葉市若葉区で道路脇に生えていた猛毒の「ドクツルタケ」とみられるキノコを食べた男性(69)が一時意識不明になり、市保健所は5日、食中毒と断定した。
保健所によると、男性は2日午後2時半ごろ、畑と道路の間に生えていたキノコ2本のうち1本を採り、その場で生のまま丸ごと食べた。午後4時半ごろから吐き気や腹痛を起こし、意識不明になった。その後意識は回復したが、現在も入院中。
男性は「朝から何も食べていなかった。昔食べたキノコと似ていたので、大丈夫だと思った」と話しているという。
ドクツルタケは、1本食べると死亡する可能性もある。9月から11月はキノコ狩りのシーズンになるため、保健所は「素人は野生のキノコは絶対に食べないでほしい」と呼び掛けている。
ドクツルタケ wikipedia
思った以上にグロイ…。真っ白ですよコレ。
毒成分は環状ペプチドで、アマトキシン類(α-アマニチンなど)、ファロトキシン類(ファロイジンなど)、ビロトキシン類からなる。その毒性は1本(約8g)で1人の人間の命を奪うほど強く、誤食すると腹痛、おう吐、コレラのような激しい下痢が起こり、1日ほどで治まった数日後に肝臓や腎臓がスポンジ状に破壊され、最悪の場合死に至る。
欧米では「死の天使」 (Destroying Angel) という異名をもち、この死亡率の高さから、地方名でヤタラタケ、テッポウタケなどとも呼ばれる。ハラタケ科などの白い食用キノコと間違える可能性があるので注意が必要である。
関連
医学処:スギヒラタケは脳症や腎不全を起こすので食べないで!
医学処:キノコに肝動脈を硬化させる因子があることを発見
医学処:ニセクロハツを食べた男性が多臓器不全で死亡する。