10歳以下の子どもの肥満には母親のストレスが深くかかわっているという調査結果を、イリノイ大学などの研究者が発表した。ストレスのたまった母親を見て子どもがストレスを感じ、不健康なお菓子に手を伸ばしてしまうのだという。
ロイター通信によると、母親のストレスは貧しさに起因し、お金のないことを嘆いたり、仕事が辛かったり、十分な健康保険がなかったりすることから生まれると考えられる。調査を主導したイリノイ大のクレイグ・ガンダーセン氏は「人はストレスへの反応として物を食べる。この場合、子どもは母親以上に敏感に反応しているのではないか」と話す。
現在、米国の2〜19歳の子どもの約17%が肥満、16%が太り気味と推定されている。今回の調査関係者は、母親がストレスを抱えていると子どもがその状況から逃れようとお菓子を食べ、10歳までに肥満体型になってしまうと推定している。
ガンダーセン氏によると、ストレスを感じる子どもは、家に食べ物が豊富だと過食になりやすい。しかも問題は、冷蔵庫にある食べ物に肥満の原因となる不健康な物が多いことだ。特に3〜10歳の子どもは、ストレスで肥満になる傾向が強いという。10歳以上の子どもは、家の外で友だちや仕事を通じてストレスを発散する機会が増える。
子育てをするのには覚悟が必要ですね。子供のことを考えて真っ当な人間に育てようと思ったら、親は自分勝手にやりたい放題で生きてはいけない、と思います。
やりたい放題で接した結果、子供が精神的に不安定になった例は多く見てきましたが、やはり子供は親を見て育つものですからね。そこらへん、親としての自覚が問われるところだと思います。
人間ですから、母親もストレスを感じます。ですがそれが子供に過度に感じ取られると、子供もストレスに反応してしまいます。そのことを踏まえた上で、行動してもらいたいなぁ、と。
関連
医学処:CD38がオキシトシンの分泌を促すことで母親の愛情行動が現れる
医学処:不眠症に悩まされている人の割合が最も高いのは専業主婦