2008年09月05日

「外来5分ルール」が医療従事者に不評な理由

医療関係者から批判の「5分ルール」、中医協が調査へ

 厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会(中医協)」が、医師が外来患者の問診や身体診察、指導などを5分以上行うと診療報酬を上乗せできる「5分ルール」について、調査を実施することになった。

 医療関係者から「医療機関の収入減につながる」などの批判が出ていることを踏まえたものだ。10月から調査を始め、来年1月にも調査結果を公表する。医療機関への影響を見極めたうえで、ルールの見直しも検討する。

 「5分ルール」は今年4月の診療報酬改定で、診療所と中小病院の外来の再診料に導入された。「3時間待ち・3分診療」などといわれる患者の不満を解消し、「患者を懇切丁寧に診察してもらう」との狙いがあった。診察時間が5分未満だと、「外来管理加算」(520円)という診療報酬が支払われず、5分以上だと支払われる。

 しかし、医療関係団体から、「不要なのに無意味に長く診察し、診療報酬をもらう医師が出てくる」「一日に診察できる患者の数が不当に制限される」などの批判が相次いでいる。

 調査は医療機関と患者を対象に実施する。医療機関については一日当たりの患者数や診療時間、患者への説明内容などを調べる。患者に対しては、医師の説明内容への理解度と満足度などを聞くことにしている。



 単に経過をみるだけで、検査データを確認して、投薬も前回と変わらないのであれば、5分以内の診療ということは十分考えられますよね。医療行為は患者に準じて行われるわけで、何故5分以上診察しなければならない、ということになるのか、理解に苦しみます。

 待ち時間が長いのは、予約患者以外にも緊急の疾患が出たり、人によってはかなり長い説明を要することもあるわけで…。そこらへんを理解してくだされば、と思います。

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posted by さじ at 00:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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