2008年08月27日

胚性肝細胞(ES細胞)から大量の赤血球を作ることに成功する。

ES細胞から大量の赤血球を生成、輸血用血液の無限供給も可能か

 米マサチューセッツ(Massachusetts)州ウスター(Worcester)を拠点とする米企業、Advanced Cell Technology(ACT)の研究員らが専門誌「Blood」(電子版)で、ヒトの胚性幹細胞から大量の赤血球を生成することに成功したと発表した。今回の成功で、輸血用の血液を無限に供給できる可能性が出てきた。

 ACTのRobert Lanza氏は「血液の供給に制限があることは、大量の失血をしている患者にとって生命を落としてしまうことにつながりかねない」とした上で、「ES細胞は、治療に必要な赤血球を供給する細胞を無限に増殖させることができる新たな細胞源の役割を果たす」と語った。

 同氏は「われわれは現在、6ウェルプレートの培地1つで培養したES細胞から、10-1000億の赤血球を生成することができる」と述べるとともに、「幹細胞株を『Oマイナス』の血液型に合わせれば、どの血液型にも合致する『万能供血者』の血液を生成することができるだろう」と強調した。O型の血液は、どの血液型の人にも輸血することが可能な唯一の万能血液型だとされている



 これの続編のようなニュース?

 医学処:ES細胞から赤血球を量産することに成功する

 実際に赤血球を生み出すことに成功したということです。どこまで臨床応用できるか。実際に出来れば、血液不足で悩むことはなくなるかも?理想をいえばどの血液型でも献血で賄えるのが一番ではありますが・・・。

関連:人工多能性幹細胞を使って鎌状赤血球症を治そう
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posted by さじ at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急
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