世界各地の30あまりの長寿に関する研究を調べた同大のRuut Veenhoven教授によれば、「幸福感で病気を治すことは不可能だが、健常者に関しては病気を回避する効果がある」という。寿命延長効果は禁煙による寿命の伸びに匹敵する7年半から10年ほど。
これは幸福な人々は、より体重管理に気を配り、疾病の兆候に敏感であるほか、喫煙や飲酒を控えるなど、全体的に健康的な生活を送っているためとみられる。
さらに幸福な人々の生活は活動的で社会に対しオープンで自信に満ち、良好な社会的ネットワークを築いていると、研究は指摘する。
Veenhoven教授によれば、慢性的な不幸感は闘争や逃避を促すアドレナリンの分泌を活発化させ、長期的には高血圧や免疫力の低下につながることが分かっているが、幸福感がどのように身体の健康に影響を与えるのか、現在のところ正確にはわかっていないという。
かつて、「幸福」に関する考察は詩人や哲学者の専門分野だったが、その垣根は取り払われ、近年では著名な経済学者らも人生を快適にする要因の研究に真剣に取り組んでいる(現在、こうした研究分野は「快楽論(hedonics)」とも呼ばれている)。
幸福というのもアバウトなもんですけど、要するにストレスもなく、ホルモンバランスも良好で、しかも幸福な人は自分の生活を顧みることができる、と。
そりゃあ健康だよなという気もします。むしろ幸福になる方法を教えていただきたいぐらいでして。笑