2008年08月14日

乳がんを早期発見できるブラジャーを開発している。

乳がんを早期発見する下着 英研究者が開発進める

 生地に施した特殊な加工により、乳がんのしこりを早い段階で発見できるブラジャーの開発に、英ボルトン大の研究者が取り組んでいる。今後2−3年のうちに発売される見通しだという。

 同大のエリアス・シオレス教授によると、ブラジャーの生地にはマイクロ波アンテナが織り込まれ、体内組織の微妙な温度変化を検知することができる。増殖する腫瘍の周辺は血流が増え、温度が上昇することが知られているため、この兆候をとらえれば早期発見につながるというわけだ。「乳がんの治療中に効果を観察する目的で使うこともできる」と、同教授は説明する。

 ただ、このアイデアが本当に実用化されるのか、従来の検診に代わる方法となり得るのかについて、懐疑的な見方を示す専門家もいる。米トーマスジェファソン大病院の乳腺外科医、アン・ローゼンバーグ教授は「良性の腫瘍や炎症でも、血流は増える可能性がある」と指摘する。

 衣服に医療機能などを導入する研究は、10年ほど前から飛躍的に進歩し、これまでに防虫、防臭などの作用を持たせた服が売り出されている。米コーネル大では昨年、服飾デザインを専攻する学生が、銀イオンの殺菌作用を利用して「風邪やインフルエンザを防ぎ、洗濯も不要なファッション」を発表。米デラウェア州のテキストロニクス社は、運動中に心拍数などを計測できる「スポーツブラジャー」の開発に成功した。

 欧州では3年前から、欧州委員会の出資で、生体センサーなどを衣服に織り込む国際共同プロジェクト「バイオテクス」が進められている。チームでは第一段階として、着る人の汗の量や成分を測定できる衣服の開発を目指す。同プロジェクトに参加するアイルランドの研究者、シャーリー・コイル博士は「繊維製品にさまざまな機能を加える方法は、日々新たに発見されている。大きな可能性を秘めた研究分野だ」と話している。



 血流の増加による温度変化を見極めようというのか…ん〜難しいような気もしますが…。

 まぁでも、良性にしろ、異常はみつけといたほうがいいですもんね。おや?と思ったら病院に行って検査するぐらいのほうが、早期発見しやすくなりますし。

関連
医学処:乳房手術した女性専用のブラジャー「リマンマ」を発売する。
医学処:乳がんの再発予防にハーセプチンが認可される。


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posted by さじ at 02:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん
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