ドイツ南部ミュンヘンの大学病院は1日、両腕を失った54歳の男性に、他人の腕を移植する手術を実施したと発表した。2日付の複数のドイツ紙が報じた。同病院は、両腕全体の完全移植は「世界で初めて」としている。
報道によると、患者の容体は「極めて安定している」。ただ、まだ移植した腕を動かすことはできず、自由に動かすことができるようになるかは「約2年間経過を見守る必要がある」という。
患者は6年前に農作業中に事故で両腕を切断。血液型や腕の長さ、肌の色などが合うドナーを探していた。約1週間前に死亡した男性の腕を移植した。
手術は計40人の医師と看護師で実施、約15時間かかった。6週間後に退院見込みという。
一週間前に死亡した男性の腕でもくっついてしまうとは。うーむ、医学の進歩って凄いですね。
ただ腕の場合は、拒絶反応が尋常ではなくて、おそらく強い免疫抑制剤を使い続けないといけないでしょうけれど、それでも両腕を動かすことができたら、どれだけ便利なことか。ここらへんは本人の兼ね合いの問題、ですかね。
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