地球温暖化で、腎臓結石の患者が増え、医療費がいまより25%、年間1千億円も余計にかかるとの推計を、米テキサス大が明らかにした。研究チームは「温暖化による健康への影響としては、マラリア流行のリスクより大きい」と指摘している。米科学アカデミー紀要に発表された。
腎臓結石は、気温の上昇で、体の水分を大量に失って尿の濃度が上がり、カルシウムやシュウ酸などが腎臓の中で固まって発症する。日本では成人男性の11人に1人、女性の26人に1人がかかるといわれる。
研究チームは国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次報告書にもとづき、2050年に平均気温が4度上昇すると仮定。すると米国では腎臓結石にかかりやすい「危険地帯」に住む国民の割合が00年には40%だったのが、50年には56%に増え、新たに160万〜220万人の患者が生まれるとの結果が出た。
研究チームは「米国だけでなく他国も同様の影響を受ける。途上国では相当な影響があるだろう」としている。
尿管結石は、激痛が走りますが、腎臓結石は何といいますか、重鈍い感じがします。
温暖化の影響もあるでしょうけれど、水分補給をしっかりすることで予防することができると思います。こまめな水分の摂取を心がけましょう。暑くなってくると脱水傾向になりがちですからね。
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