若手医師の臨床研修制度の見直しを検討していた厚生労働省は18日、大学病院に限り医師不足が顕著な産婦人科や小児科などに特化した研修プログラムを認める方針を決めた。来春からモデル事業として始める。
地方の大学病院で研修希望の若手医師が減っていることから、プログラムを柔軟にすることで人を集め、特定の診療科や地方の医師不足を解消するのが狙い。同日開かれた医道審議会部会に提案し、了承された。
厚労省によると通常、研修医は医師免許取得後の2年で各診療科を経験するが。しかしモデル事業では例えば、一部の大学病院では産婦人科を1年間集中的に研修した後、残り1年で他の診療科を経験する「集中プログラム」実施が可能になるという。
著しい医師不足で地域医療への影響が指摘されている救急、外科なども対象とする方針。
成功するのかな?最初から産婦人科に行くと決めている人ならば、魅力ある気もします。例えば島根大学で、全国で唯一、小児科に特化したプログラムを行うとすれば、小児科にやり甲斐を感じる優秀な人は島根大学へ行けばいい。そういう地方ならではのメリットを作れば、都市部に偏在することもなさそうです。
でも初期臨床研修なんて、どこでやっても同じ、ならばより学びやすい環境でやったほうがいいと思うんですけれどね。渋谷や新宿に近いから、というだけで病院を選んでしまうような人の気が知れない。その大学がどれだけ本気で研修医に教えたがっているのかを知るべきです。人気のある病院であっても、単なる安い労働力としてしか扱っていないようなところは、明確に達成目標を提示していないところが多いのも問題だと思います。