腸内の代表的な善玉菌とされるビフィズス菌を増やす具体的な成分を母乳内に発見したと、京都大、東京大、石川県立大、食品総合研究所(茨城県つくば市)の研究グループが9日、発表した。
人工乳より母乳で育てられた赤ちゃんの方が腸内のビフィズス菌が多い。この成分を添加することで、母乳に近い粉ミルクの開発が期待される。
母乳にはミルクオリゴ糖が含まれ、これがビフィズス菌を増殖させると考えられている。
研究グループはミルクオリゴ糖の構成成分を分析し、ラクトNビオースという2つの糖の結合体に注目。ビフィズス菌がこの結合体を取り込み、増殖していることを突き止めた。
ラクトNビオースを大量生産することにも成功。健康食品などの実用化を目指す。
母乳には、赤ちゃんが生まれてきてすぐに外敵から身を守るために必要な成分を供給してくれます。
ビフィズス菌が増えることで、赤ちゃんの腸内細菌叢も安定してくるでしょう。生物って、うまくできてるものですねぇ。
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