東京都が行った家庭用電気掃除機の商品テストで、機種によって0・3マイクロ・メートル(1マイクロ・メートルは1000分の1ミリ・メートル)以上の微粒子が、1リットルの排気中に約120万個含まれていることが分かった。健康被害を引き起こす可能性があり、都生活安全課は、部屋の十分な換気を呼びかけている。
同課は、国内6メーカーの6機種と海外2メーカーの2機種(約1万3000円〜約8万4000円)のテストを実施。日本工業規格(JIS)では、家庭用電気掃除機に関し、排気中の5マイクロ・メートル以上の粒子を測定することを規定している。ところが、アレルギーを引き起こす物質の粒子はさらに小さく、韓国では今年1月から0・3マイクロ・メートル以上の粒子を測定するようになった。
そこで同課では、テスト用のちりを掃除機に吸引させ、排気1リットル中に、0・3マイクロ・メートル以上の微粒子がどれだけ含まれているかを調べた。
「微粒子を捕集可能」と表示してある3機種では、165〜約10万個を測定。一方、そうした表示のない5機種は約12万〜約120万個の粒子を排出しており、機種により最大約7000倍の差があった。掃除機から排出される微粒子が、建築物中の粉じんの量に関する国内基準の5000倍を超す機種もあった。微粒子は、呼吸時に気管を通り抜けて気管支や肺に達し、様々な健康への影響が懸念される。
また、微粒子を多く排出する掃除機を使った場合、換気をしても、排気された微粒子が室内を30〜60分程度浮遊していることもわかった。同課では「掃除機の使用後も窓を開けておくなど、換気を徹底してほしい」と話している。
うっ…。
蚊が大嫌いな私は、出来るだけ窓を開けたくないんです…えぇ不健康であることは重々承知の上で…。
蚊が絶対に入らない網戸を誰か開発してくれないものですかね。
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