数々の手術法を考案し心臓外科をリードしてきた心臓外科の最高権威、マイケル・ドゥベーキ医師が11日、死去した。99歳だった。
ドゥベーキ医師は1908年9月7日に米ルイジアナ州で誕生。チュレーン大学医学部在学中に23歳の若さで世界初となる人工心肺を発明。医学部を卒業し専門の心臓外科医となってからは人工心肺を使った手術法や、心臓血管のバイパス手術法を考案するなど、現在の心臓外科手術では無くてはならない数多くの手術法を考案。
研究分野で並外れた業績を上げてきただけでなく、実際の外科手術においても天才的な能力を発揮。9000件以上にも渡る外科手術を行ってきた。
MASHの名称で有名は米陸軍の移動野戦病院のコンセプトを考案したのもドゥベーキ医師の功績の一つとなる。
20世紀前半の医師って、若い頃に凄いことをやってのけますよね。
膵臓のランゲルハンス島を発見したパウル・ランゲルハンスも、医学生時代に表皮の樹状細胞(後にランゲルハンス細胞と呼ばれる)を発見していますし。
その当時って学生であってもかなりのレベルの医療を行えていたんでしょうか。倫理観が伴っていなかったためにやりたい放題だった可能性も否定できませんが。。。
マイケル・ドゥベーキ医師は、23歳という驚異的な若さで人工心肺を発明した、まさに天才外科医です。その他の業績も、圧倒的に凄いことばかり。心臓外科を引っ張り続けたマイケル・ドゥベーキ医師の、ご冥福を、お祈り申し上げます。