14日午前10時50分ごろ、大阪市生野区桃谷4丁目の無職女性(73)方で、女性の孫の中学3年の男子生徒(14)=兵庫県西宮市=が呼吸していないのに女性が気づき、119番通報した。生野署員が駆けつけたところ、生徒はすでに死亡していた。生徒は、高校3年生の兄(17)が大阪・ミナミのアメリカ村で購入した錠剤を飲んだといい、同署は司法解剖して詳しい死因を調べる。
同署が兄の手元に残っていた2種類の錠剤を調べたところ、いずれも医師の処方が必要な向精神薬「ベゲタミン」と精神安定剤「デパス」だった。
調べでは、生徒は祖父の法事に参列するため、13日は祖母宅に宿泊。兄によると、14日午前1時ごろ、生徒が「眠れない」と訴えたため、「睡眠薬」としてアメリカ村で購入した2種の錠剤計5〜7錠を飲ませたという。兄もこれらの錠剤を飲み、同じ部屋で寝たが異状はなかったという。
ベゲタミンには強い鎮静効果を持つ塩酸クロルプロマジンなどが含まれており、うつ病などの患者の精神安定に用いられることが多いという。同署は錠剤が違法に販売された可能性があるとみて、入手先についても捜査する方針だ。
ベゲタミン手に入るのか…大阪こえぇぇぇ。
ベゲタミンはかなり強力な薬です。他の睡眠薬でも眠れないようなうつ病の人でもこれを飲むと「凄い効き目」だとか。
人によっては効きすぎてしまって、朝起きるのもつらかったりするぐらいなんですけれど、そんなのを5錠も飲んだら、そりゃ命に関わっても不思議ではありませんわ。
そもそもそんな怪しい薬を中学生の弟に飲ませるなよ…。若気の至りとはいえ、そういう薬に手を出している自分カッコイイとでも思ったんでしょうか。兄は一生かけて反省してもらいたいですね。
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兄にもらった薬で死亡の中3男子 死因は急性薬物中毒
大阪市生野区で向精神薬と精神安定剤を飲んで変死したとされる中学3年の男子生徒(14)について、大阪府警は15日、司法解剖の結果、死因は急性薬物中毒だったと発表した。量や成分は鑑定中。府警は男子生徒に薬物を渡したとされる高校3年生の兄(17)から事情を聴く。
生野署の調べでは、男子生徒の死亡推定時間は14日午前6時ごろで、兄に不眠を訴えて2種類の薬物を飲んでから約5時間後だった。このうち劇薬に指定されている向精神薬「ベゲタミン」について男子生徒は4〜5錠を飲んだという。府薬務課によると、ベゲタミンを睡眠薬として使う場合は成人で1〜2錠が適量だという。