2008年07月08日

外国人「いい加減日本は麻疹対策をしろボケナス」

洞爺湖サミット襲う!?国際的大問題“ウイルス恐怖”

 いよいよ各国首脳を招いた北海道洞爺湖サミットが開幕した。駅や公共施設はテロ対策でピリピリムードが漂うが、油断できないのは、目に見えないウイルスの“襲撃”である。

 環境問題が大きなテーマとなる今回のサミット。日本は議長国としてリーダーシップを存分に発揮してもらいたいところだが、実は華々しい会議の裏側で困った問題が起きている。昨年来、国内で流行している「はしか(麻しんウイルス)」だ。今年の累積報告数を見ると、神奈川の3234例に次いで北海道は堂々の第2位(1302例、24週時点)。

 「これまでの発生動向でみると流行のピークはだいたい5月末から6月頭。今後は減少するとみられるが、まだ完全に流行が収まっているわけではない。そんな中、北海道でサミットが開かれるとあって心配する声もある」と話すのは感染研感染症情報センター・安井良則主任研究官。

 はしかは、欧米など先進国ではほぼ絶滅に近く、日本だけが後れを取っている状態である。昨年、10−20代を中心に大流行し、大学や高校など約260校が休校した“はしかパニック”は記憶に新しい。その後も米国をはじめ、カナダ、オーストラリア、スイス、台湾で日本人旅行者が感染源となって流行を広めた事例が相次ぎ、「はしか輸出国」として国際的に大問題に。

【15歳以上は重症化】

 麻しんウイルスの感染力はインフルエンザの約6倍とすさまじい。発熱や発疹などの自覚症状が出る前でも空気感染し、免疫のない人が感染すればほぼ100%発病する。肺炎や脳炎を併発する可能性もあり、15歳以上で感染すると7、8割は重症化するといわれる。

 過去に罹患していたり、予防接種をして免疫を獲得できていれば感染の心配はないとされているが、来日する関係者は20数カ国、4000人以上。お国も違えば事情も違う。特に危ないのは、米国やカナダ、韓国など、麻しん対策が進み、『麻しん患者は国内にいない』と宣言している国から来日する若年層の関係者だ。

 こうした事態に、日本側の対策としては、事前に「北海道洞爺湖サミット道民会議2008」のサイトで、予防接種を受けてない人への来日前のワクチン接種を呼びかけている程度。洞爺湖現地でも「宿泊先ホテルなどで注意喚起のチラシを配る」(道庁保健福祉部)ぐらいで、ウイルス“襲撃”から諸外国の要人を守る防護策はとられていないのが現状だ。

 国内では2012年の制圧を目指し、今年から中学1年と高校3年を対象に2回の予防接種の実施をはじめたばかり。各国から「とんだ“土産”を持たされた」なんて皮肉られないことを願いたい。



 日本でいうところの中国や、東南アジアの発展途上国のようなイメージですかね。「あそこに旅行に行くと必ず下痢をする」とよく言います。飲み水が汚染されていたりと、口にするものに大量の菌が入っているために具合を悪くするとか。「旅行者下痢症」なんて呼ばれてますね。

 アメリカやカナダから見れば「日本に行くと麻疹にかかる。オークレイジー!」という、先進国にあるまじきレッテルが貼られているわけです。レッテルというか、まさにそのとおりだから申し訳なさすぎて恥ずかしい思いなんですが。

 徹底すれば麻疹感染者をアメリカ並に下げることはできそうなものですけれど、予防接種に対する理解のなさや偏見で、こんなにも麻疹が蔓延しているのが今の日本です。他者を想う心を持っているならば、予防接種はしましょう。子供にも、しましょう。それは親の責任です。

関連
医学処:九州、関西地方を中心にはしかが流行する恐れ
医学処:麻疹の予防接種が遅れている日本にアメリカがブチ切れる
医学処:2012年を目標に、国内の麻疹を制圧するプロジェクトを開始する。
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posted by さじ at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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