2008年07月08日

放射線科医がストラディバリウスの秘密に迫る。

バイオリンの最高峰と称される名器「ストラディバリウス」

 美しい音色の秘密を探るため、オランダ人放射線医が画期的な方法を編み出した。

 「最上級の音」を奏でるといわれるストラディバリガルネリなど、名工の手による古いバイオリン。その秘密を探るべく専門家らはさまざまな調査方法を講じてきた。しかし、数億円の価値を持つ名器を傷つけずに調べることは不可能と考えられていた。

 しかし、ライデン大学医学センターの放射線医Berend Stoel氏がこのたび、CTスキャンを用いた肺密度の測定法を元に、木材の密度を測定するプログラムを開発。弦楽器職人のTerry Borman氏と協力し、クレモナ製(訳注:クレモナはストラディバリやガルネリが名器を生み出したイタリアの町)の古い名器5丁と現代のバイオリン7丁の木材密
度を測定した。

 測定の結果、古い名器の木材密度は現代のバイオリンと比べ、極めて均一に近い傾向にあることが明らかになったという。一つの楽器に用いられている異なる木材間比較でも、古い名器の方が密度の差は小さかったという。一方、密度の平均値に関して、古い名器と新しい楽器の間で大きな差は見られなかった。

 楽器の振動に影響を与える「木材密度」の微妙な違い。なぜ古い名器が現代のバイオリンより美しい音を出せるのか―今回の研究により、ある程度解明されたといえるのかもしれない。

 Stoel氏らは、(この研究により)名器の音を現代のバイオリンでも再現できるようになるかもしれないと述べている。

 今回の研究結果は、科学系電子ジャーナル「PLoS ONE」で発表されている。



 んー、実際、古い名器のほうが音は優れているんでしょうねぇ。私は聞き分けることが出来なさそうですけれど、バイオリンの音色は圧倒的らしいですから。

 でも不思議ですよね。密度が均一、ということが条件ならば、現代技術のほうがはるかに均一に作れそうな気もしますけれど。なんかこう、匠の業みたいなのがあるんでしょうかね。日本の職人も、機械で作るよりも精密に出来たりするらしいですし。

 しかし放射線科医ってこんなことも出来るんですねぇ。木材の密度を測る…まぁ本来なら医者の仕事ではないんでしょうけれど、誰かがやらないといけないし、みたいな感じでしょうかね。CT高いし。CTだけでストラディバリウス1個買えるぐらいしますし。

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posted by さじ at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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