2008年07月07日

人間ドックや大学病院でも見落とされている「緑内障」

「緑内障」人間ドックの2割で見落とす危険 眼底検査で早期発見を

 40歳以上の20人に1人が発症し、中途失明の原因疾患で最多の緑内障。早期発見できれば点眼薬で視野欠損を防止できるが、自覚症状がないため眼底検査が重要だ。

 ところが人間ドックの2割は、眼底写真の診断を眼科以外の医師が行っており、見落とされる危険が高いことが患者団体の調査でわかった。

 調査したのは患者団体の緑内障フレンド・ネットワーク。昨年10月に無作為抽出した人間ドック425施設から回答を得た。98・3%は基本検査項目に眼底検査を入れているが、明確に「緑内障検出のため」としているのは、このうち47・1%だけ。同9・6%は、診断のための眼底写真を片方しか撮影していない。さらに19・0%は1次検診の眼底写真を、眼科以外の医師が判定していた。

 眼科医が両目の眼底写真を判定する施設は、緑内障の疑いの検出率が4・3%だが、眼科以外の医師が片方だけの写真で判定した場合は0・5%に急落する。同ネットワーク代表顧問で赤坂北沢眼科院長の北沢克明さん(71)は「現行の人間ドック検査指針による検査状況では、緑内障が見落とされる危険がある」と警鐘を鳴らす。

 同会は、代表を務める柿沢映子さん(69)=柿沢弘治元外相夫人=が、患者同士の支え合いや緑内障予防を目的として平成12年に設立し、会員は1600人余り。映子さんは東京の大学病院を受診していたが、適切な治療が行われず末期症状に。北沢さんを訪ねて手術を受け、進行は止まったが視野の9割を失った。

 眼球は、瞳孔前後のすき間を房水と呼ぶ体液が満たし、球としての張りを調節している。房水が生産過剰や排出不良になると眼球内の圧力(眼圧)が高くなり過ぎ、眼球後端から脳につながる視神経を押しつぶしてしまう。これが緑内障の原因の一つ。また、視神経が先天的に弱く、通常の眼圧でもつぶれてしまう正常眼圧緑内障は、40歳以上の発症者の7割を占める。

 視神経は光を感じる網膜から伸びる120万本の神経線維の束で、つぶれた部分の視野は欠け、二度と修復できない。厚生労働省によると、平成14年度に身体障害者手帳を交付された視覚障害者の原因疾患は、緑内障が25%と最多。半面、自覚症状が弱いため、発症者の8割は治療を受けていないという調査資料もある。

 1日60〜70人の緑内障患者を診療しいる東京・虎ノ門のアイ・ローズクリニック院長、安達京さん(46)は「9割以上が正常眼圧緑内障で、すでに視野が3〜5割欠損している症例が多い。高・低血圧や片頭痛、強度近視の人、家族に患者がいる人が多い」という。安達さんは東大医学部の博士論文で、電波を受けていないブラウン管の“砂嵐”画面を見て視野欠損を判定する方法を考案した緑内障の専門医だ。

 「視神経が圧迫状態になっても、視野欠損まで5〜10年かかるので、その前に治療することが大切。ただ、専門医は眼底写真で初期の視神経異常を99%判定できるが、同じ眼科医でも専門医でないと判定率は3割以下に落ちる」と指摘。しかも、一方の目に視野欠損が出ても、もう一方の目で補うため、実際に「見えにくい」と感じたときには、症状はかなり進行しているという。

 治療は点眼、レーザー、手術の3段階あるが「正常眼圧緑内障のほとんどは点眼治療で進行を抑えられる」。そして安達さんは「40歳を過ぎたら眼底検査を受けることが早期発見、早期治療につながる。眼科を選ぶ際は、緑内障治療を標榜しているかどうかを確かめて」とも呼びかけている。



 東京の大学病院を受診していても見落とされることはあるとは…。

 それに、人間ドッグでの誤診もかなりの割合です。眼科専門医以外が診ても、そりゃ分かるわけはないよなぁ…。それで「人間ドッグ」を謳っているのが問題か。

 眼のことってホント、怖いですから。ちょっとでもおかしいな?と思ったらすぐ眼科へ。緑内障の場合、症状がでないこともしばしばですので、出来るだけ検査を心がけたほうがいいと思います。

関連
医学処:緑内障になっても自覚症状を感じない人の方が多いという問題
医学処:正常内圧緑内障の検査をホームページで行って下さい。
医学処:アルツハイマー病の治療薬で、緑内障の進行を抑えられることが判明


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posted by さじ at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科
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