東北大学病院周産母子センターの太田英伸助教らの研究グループは、妊娠母体の食事スケジュールが胎児の脳内時計リズムに大きく影響することをラットの実験で突き止めた。睡眠などに影響を及ぼす脳内時計は、昼夜の光条件に反応してリズムを形成しているが、今回の研究により、母体が正常な光条件を体験していても、食事を摂るタイミングが不規則になると胎児の脳内時計パターンが変化してしまうことがわかった。
生活中の哺乳類の脳内時計は、視床下部にある「視交叉上核」が中心的な役割を果たしており、視交叉上核は目から光情報を受け取ってリズムを形成している。
実験では、2匹の妊娠ラットそれぞれに朝型・夜型の食事スケジュールを与え、昼夜の区別ある同一の光条件下で22日間管理した。その後、帝王切開で胎児を取り出し、母親と胎児の視交叉上核の活動のリズムを比較した。
なんか不思議ですね。臍帯血から得られる栄養素の変動によって、胎児の体内時計のパターンが変わってしまうって。
胎児がまだ生まれる前の段階であっても、母親が摂取したものによって子供は影響を受けます。できるだけ子供に優しい生活を送って下さい。今回明らかになった、食事時間に関しても、毎日定期的なリズムで食べるようにしたほうがいいでしょうね。
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