2008年06月28日

感染性心内膜炎の予防には歯のケアが欠かせない。

十分なオーラルケアが心臓の感染症を予防する

 心内膜や心臓弁にみられる危険な細菌感染である感染性心内膜炎(infective endocarditis: IE)は、細菌が血流に入ることで生じるが、IEの予防には歯や歯茎の十分なケアが欠かせないことが、米国の新しい研究によって明らかにされた。

 今回の研究で、米カロライナメディカルセンター(ノースカロライナ州シャーロット)口腔医学部部長のPeter Lockhart氏らは、歯科を受診した患者290人を対象に、歯磨きなど歯にかかわる日常的な活動が、抜歯など重大な歯科処置と同程度にIEを引き起こすかどうかを検討した。研究結果は、米医学誌「Circulation」6月9日号に掲載された。

 同氏らは、歯磨きを行った時、抜歯の際に抗生物質を用いたケース、または用いなかったケースにおいて血流に入る細菌の量(菌血)を分析。また、これらの行為の最中および前後に血液を採取し、IE原因菌を調べた。その結果、歯磨き時のIEに関連する菌血症発生率(23%)は、予想していたよりも抜歯時(抗生物質使用時33%、未使用時60%)に近かった。

 Lockhart氏は「歯磨きで菌血症が生じる確率のほうが低いが、日常生活での頻度を考慮するとリスクは高くなり、365日1日2回の歯磨きによる菌血症は、歯垢取りや歯の充填などの処置を行う年1、2回の歯科受診によるものとかわらない。ただし、IEなど感染リスクがなければ一過性の菌血症に対する心配は不要である」と述べている。

 また、同氏は「口腔衛生対策を怠ると、口腔内疾患は徐々にかなりの数増加し、著しく悪化する。膿瘍などの慢性感染や急性感染の原因は歯肉(歯茎)の疾患や虫歯(う食)であり、これらによって菌血症が頻繁に起き、心臓や他の病状などのリスクがあれば心内膜炎になるリスクが生じる」とも警告している。



 菌が歯ぐきのスキマから血管内に入り込み、さらに血流に乗って心臓まで到達し、そこで菌が増殖すると「感染性心内膜炎」を発症します。

 ホントかよ!って感じですが、本当なんです。怖いですよね。

 特に、ただ身体に菌が入るだけなら、通常であれば免疫機能が働いて感染することはないんですけれど、免疫機能が低下している人なんかは感染リスクが上がりますので、ご注意下さい。

関連
医学処:親知らず抜歯後に下顎骨骨髄炎になったとして告訴する
医学処:1日3杯紅茶を飲むと、がん予防に虫歯予防に骨強化ができる


広告
posted by さじ at 01:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歯科
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。