04年に一宮市立北部中2年の佐藤崇明さん(当時14歳)がハンドボール部の練習中に熱中症で倒れて死亡したとして、両親と弟が同市に損害賠償を求めた訴訟は24日、名古屋高裁(岡光民雄裁判長)で和解が成立した。市が責任を認め、両親らに謝罪して和解金4600万円を支払い、再発防止策を講じるとの内容。両親側は当時の校長らに対する刑事告訴を取り下げる。
弁護側によると名古屋高裁で同日、崇明さんの両親と弟に対し、同中の当時の校長や部活顧問ら学校関係者5人が一人ずつ謝罪の言葉を述べたという。
07年9月の1審判決は「顧問らが注意義務を怠った」との両親側主張に沿い、市に今回の和解金額とほぼ同額の支払いを命じたが、市側は「肥満が原因」などと控訴していた。
和解成立後、記者会見した崇明さんの父重明さん(58)は「全面勝訴といえる内容で達成感はあるが、子どもを亡くしているので満足感はない」と述べた。また、熱中症対策について「子どもの命を第一に考え、再発防止に取り組んでもらいたい」と市に要望した。
もう学校といえど、熱中症対策としてウォーターローディングを心がけることが必要です。
よく部活の間は水を飲んではいけないとかバカなことを言う指導者もいるようですが、全く無意味です。そんな下らない精神論を述べるぐらいなら辞任したほうがいい。スポーツを行う以上いつでも水分を補給できるようにペットボトルなり何なりを準備しておくべきですし、練習中でも先輩や指導者に断って水分を補給するべきです。
二度とこのような死亡事故にならないよう、学校側も徹底してほしと思います。
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