2008年06月23日

チンパンジーはハグとキスでストレスを軽減させている

ハグとキスで仲間を慰め、チンパンジーで確認と 英研究

 チンパンジーが仲間に「ハグ」と「キス」することで、仲間の嫌な気分に共感して慰め、ストレスを軽減させていると、英国の研究者が17日付の米科学誌米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表した。人間と同様の行動で、サルの仲間ではチンパンジーにしか見られないとしている。

 ある個体が怒って別の個体をかんだり、叩いたり、押したり、手荒く扱った際には、「第3者」の個体が「被害」を受けて落ち込んでいる個体を抱きかかえたり、キスしたりして慰めたという。この結果、「被害」を受けた個体のストレスが減少したという。

 ハグは両腕で抱きかかえるような仕草で、キスは口を開けて背中や頭に接する仕草だという。この「慰め」は、すでに深い関係が築かれている個体間で見られた。

 これまでの研究では、脳が大きな鳥類やイヌでも同様の行動が見られているが、この行動により、これらの動物でストレス・レベルが低下したかどうかははっきりしていない。

 米アトランタのエモリー大学の研究者、フランス・デ・ワール博士は、ハグやキスでチンパンジーでストレスの低下が確認できたのは注目できる点だと指摘。

 人間の小さな子供たちが、落ち込んでいる家族に触れたり抱きついたりする行動と、同様なのではないかと話している。



 お互いの口を使って慰めるという点は、フロイト的思考に基づく解釈なんでしょうかね。正直キスっていう行為が何故動物にあるのか分かりません。粘膜と粘膜の接触で気持ちいいから?

 人と身体を密着させるということは攻撃に対するガードを必要としない状態なわけで、それは動物でも人間でもリラックスしている状態なんでしょうね。

 うつ病にも使えないかなコレ。

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医学処:赤ん坊の顔を見ると助けたくなる、眼窩前頭皮質について。
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posted by さじ at 05:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神
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