2008年06月19日

ハーバード大学が慢性骨髄性白血病の根治療法を開発する。

慢性骨髄性白血病、根治へ治療法を開発 ハーバード大

 慢性骨髄性白血病の根治につながる治療法を、米ハーバード大医学部の伊藤圭介研究員らが開発した。異常な白血病細胞をつくりだす骨髄中のがん幹細胞をなくし、再発を防ぐことにマウスで成功した。人間の細胞でも同様の効果を確認した。19日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

 同大はこの治療法の臨床試験の開始を、すでに決めた。イタリア・トリノ大からも臨床試験の依頼を受け、日本でも計画しているという。

 現在の抗がん剤治療で使われる薬は、白血病細胞のような増殖能力が高い細胞を標的にしている。このため、白血病細胞は殺せるが、増殖をしていないことが多いがん幹細胞には効きにくかった

 伊藤さんらは、まず「PML」という遺伝子が、がん幹細胞を休止期の状態にしていることを発見。さらに亜ヒ酸を抗がん剤と一緒に投与すると、このPMLの働きが落ちて、がん幹細胞の増殖が盛んになり、抗がん剤の効き目があがることを突き止めた。

 慢性骨髄性白血病は、国内では10万人に1〜2人の割合で発症し、成人の白血病の約2割を占めるとされる。



 慢性骨髄性白血病。いわゆるCMLです。フィラデルフィア染色体、BCR-ABL遺伝子、そして治療薬のグリベッグ(イマチニブ)。

 グリベッグの登場により、かなり効果を挙げて来ましたが、今回のこの発見によって、より助かる人が増える可能性が。血液のがんと言われている白血病でも、根治することができるようになる、かも。

参考:慢性骨髄性白血病

関連
医学処:適合した途端に辞退する骨髄ドナーの存在意義
医学処:白血病の再発を防ぐための画期的治療法を開発


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posted by さじ at 01:50 | Comment(1) | TrackBack(0) | がん
この記事へのコメント
それが実現出来ればイタリア ロマーニ経済発展相と共に、そのような理を考える判断力は( )なかった。無数の偶発事に対処する。年齢に相応しくなく子供のような外見の私は女性であり、君の外見上に相応しくないと否定されても私は恐れる事はないんです。僕の瞳と心との間には同盟条約が結ばれており、今や互いに親切な取り計らいをすることになっている。シェイクスピア『ソネット集』文節にて
Posted by みか at 2011年05月18日 08:32
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