2008年06月16日

遺伝子を注入するだけでβ細胞を作り出す技術。

遺伝子3種類で「インスリン」細胞を作り出す

 膵臓に3種類の遺伝子を入れるだけで、血糖値を下げるインスリンを分泌するベータ細胞を作り出すことに、米ハーバード大のダグラス・メルトン教授らのグループがマウスの実験で成功した。

 11日、当地で始まった国際幹細胞研究学会で発表した。様々な組織の細胞に変化する胚性幹細胞(ES細胞)や新型万能細胞(iPS細胞)を使わずに簡単につくることができ、ベータ細胞が破壊され、インスリンを作れない1型糖尿病の治療への応用が期待される。

 メルトン教授らは、遺伝子操作でベータ細胞を作れないようにしたマウスの膵臓に、ウイルスを運び役にして膵臓に関連した遺伝子を注入。1100種類を試し、受精卵から膵臓ができる過程で働いている3遺伝子がベータ細胞を効率よく作るのに欠かせないことを突き止めた。

 この3遺伝子を入れた2割のマウスで、膵臓の95%を占める外分泌細胞の一部が、ベータ細胞と極めて似た細胞に変わった。インスリンが分泌され、血糖値が下がるのも確認された。直接、ベータ細胞の状態に変わったとみられる。

 1型糖尿病患者は、インスリンを注射するしか血糖値を調節できないため、ベータ細胞をES細胞やiPS細胞などから作製する研究が世界中で行われている。メルトン教授は、「狙った細胞を体内の狙った場所に作れることが分かった。とてもミラクル。神経や肝臓細胞などにも応用できるのでは」と話している。



 ES細胞やiPS細胞すら使わず、ただ3種類の遺伝子を注入するだけでβ細胞が出来上がるとは…。うーん、すごいですね。

 画期的な治療法ですけど、遺伝子を注入する以上、何かの副作用がありそうな予感も。できるβ細胞の量とか、個人差がありそうですしね。

関連
医学処:膵臓のβ細胞の元になる幹細胞を発見する
医学処:糖尿病についてのまとめ


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posted by さじ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分
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