東京大医学部付属病院(東京都文京区)は11日、70歳代の男性患者の緑内障手術で、左目と右目を間違えるミスがあったと発表した。
同病院によると、ミスがあったのは今月6日。医師が手術予定の左目を消毒した後、間違って左目を布で覆い、右目のみを露出させていたため、執刀医が右目を手術したという。
手術する目を間違えないように、男性患者の左のこめかみには印がつけられていたが、執刀医は印を確認しなかった。
7日朝になって、家族が申し出てミスが発覚。執刀医が謝罪し、同日中に左目の手術を行ったという。
男性患者は左右両目が末期緑内障で、同病院では、「右目も手術の必要性はあった」としながらも、右目は未消毒で手術が行われたことから、感染症の危険性もあるとして、抗生剤を注射するなど対応をとった。
同病院では現在、調査委員会を設置し、原因究明を進めており、服部雄幸総務課長は「大変申し訳なかった。病院をあげて再発予防策をとっていきたい」としている。
こういうミスもあるんですねぇ…。左右を確認してはいても、消毒したほうを覆ってしまうというウッカリミス。ミスの防止はしてあっても、ミスをしてしまう、というのはまぁ考えられる話ですから、更に上乗せしてミス防止のための策を講じてほしいものです。
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