根拠のない治療効果をうたって電子機器を販売したとして、経済産業省と九州経済産業局は27日、福岡市博多区の健康器具販売会社「バイオシーパルス」(阪本正寿社長)に対し、特定商取引法(不実の告知の禁止)に基づき、28日から6か月間業務停止とする命令を出した。
同社は「波動エネルギーを水に伝達する」とうたった商品を1台約30万〜10万円で販売しているが、阪本社長は読売新聞の取材に対し、「波動が水に伝わる科学的な根拠はない」と認めている。
九州経産局などによると、同社は「パワーウェーブ」と称する商品を顧客に販売する際、科学的根拠がないにもかかわらず「アトピー、糖尿病は時間はかかるけれども波動水を飲み続けると改善される」などと虚偽の説明を行っていた。
阪本社長は「一部の販売員が誤った説明をしてしまったことがあるが、その都度厳重に注意している」と読売新聞の取材に話したが、九州経産局は「虚偽の説明は複数回行われており、同社は販売員に対し積極的に是正を指導していなかった」とみている。
九州経産局は、全国の消費者センターに同社の製品や販売方法に関する苦情が多く寄せられていたことから、同社に対し今年1月、立ち入り調査を実施。虚偽説明のほか、商品の性能や契約解除の条件を示した「概要書面」を購入者に交付していないといった特商法違反の事例を複数確認したという。
同社は福岡市を拠点に全国で連鎖販売取引を展開し、年間に約40億〜30億円を売り上げている。購入者が「会員」として代理店契約を結び商品を販売。会員は約1万3000人という。
つまりマルチ商法か。
こういう「100%効きっこない商品」って、マルチ商法にはぴったりですよね。普通見ただけなら「こんなバカなもの誰が買うんだよ」と一笑に付しそうな物でも、自分とつながりのある友人が力説し、更にそれが儲けに繋がると分かると、ついつい金を払ってしまうものです。
いけません。いけませんよ。マルチ商法など儲かりませんし、力を注げば注ぐほど友人を無くしていきますよー。
しかしこの商品、どうして売れたんですかね?上記のような理由があるとしても、さすがに馬鹿すぎて、むしろ呆れてしまいます。
波動水。水に波動を加えることでアトピーや糖尿病が治るって、その科学的根拠もクソもなし、しかも治療効果の実績もなしで、何故買うのか、これを。恐るべきです。もう少し考えましょうよ。お金払って会員になった後で「騙されたー」じゃないですよ。ニュース見た全国の大多数の人間は「トホホ」な気分ですよ。
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