2013年08月13日

再建術が発達したため、最近は乳房温存術をむしろやらないらしい。

乳房温存、減る傾向に 乳がん手術、再建の技術向上で

 乳がん手術で、乳腺の一部だけを切除する「乳房温存術」を選ぶ患者の割合が減少傾向に転じた。日本乳癌学会の調べでわかった。人工乳房の普及などで、全摘しても乳房をきれいに再建できるようになったことが背景にある。

 先進的な乳がん治療を進めるがん研有明病院(東京)ではここ数年で温存が2割減り、全摘と温存がほぼ同じ割合になった。7月には人工乳房で公的医療保険が使えるようになり、さらに全摘が増えそうだ。

 日本では1980年代に乳房温存が本格的に始まった。毎年新たに乳がんになる約6万人のうち8割を登録する乳癌学会の調査では、2004年に温存が全摘を抜き、08年には59・7%まで増えた。温存率の高さが優秀な病院の指標と考えられたこともあった。



 へー。

 まあ、確かに、全然わかんないぐらいになりますもんね。

 女性にとっては最も大切な場所の1つですから、癌の術後のサポートも、より手厚く、より寄り添う形で提供していきたいものです。
posted by さじ at 20:30 | Comment(2) | がん

減胎手術を施行し、発表した医師に拍手を。

減胎手術の半数は08年以降…長野の産科医

 主に不妊治療による双子や三つ子の多胎妊娠で、異常のある胎児を選んだ減胎手術を行ったことがわかった諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘院長は8日、大分県別府市で開かれた日本受精着床学会で、実施例の詳細を発表した。

 胎児の異常を理由に行った36件のうち18件(半数)が、日本産科婦人科学会(日産婦)が、体外受精での多胎予防を強化した2008年以降の5年間に行われていた。

 超音波検査などの出生前診断の普及で、胎児の異常が見つかるケースが増えていることが背景と考えられる。

 発表によると、同クリニックは1986年から2013年2月末までに1001件の減胎手術を実施した。921件(92%)は、他施設で多胎妊娠がわかり、受診したケースだった。



 こういう医師としての志し高い人は好き。

 問題を棚置きして、倫理だ何だと言って、なーんにも進んでないのは、愚の骨頂ですからね。

 多胎妊娠して、片方に異常が見つかって、両方とも生かしておくと母子ともに危険ならば、現実的に、特に現場の当事者家族や医師からすれば、やらざるをえないでしょう。それを咎めるほど、人間は達観しちゃいませんわな。

 この件も、生み分けだ何だと批判されてるんでしょうか。批判してる人がいるとすると、その人の優先順位は一体何なのか、非常に興味深いです。
posted by さじ at 20:24 | Comment(0) | 生殖

脳死となった10代少女の心臓を、10代少年に提供する手術、成功。

10代少女の心臓、同年代の少年へ 移植手術成功 東大

 長崎大病院で脳死と判定された10代前半の少女の臓器摘出手術が10日行われ、心臓は東京大学病院で10代少年に移植された。東大病院によると、手術は成功し、少年の容体は安定しているという。肺、肝臓、膵臓、腎臓も摘出され、移植する医療機関に運ばれた。

 東大病院によると、少女から摘出した心臓はチャーター機と消防ヘリなどで、10日午前8時半すぎ、病院に到着。拡張型心筋症で入院中の10代の少年に移植され、手術は午後2時過ぎに終わった。



 10代同士。脳死となった臓器が、他の必要としている身体で受け入れられ、命を長らえるのであれば、脳死臓器移植というのは必要な技術のように思います。

 提供して下さった方のご冥福をお祈り申し上げます。
posted by さじ at 19:07 | Comment(0) | 循環