2013年04月15日

抗不安薬の排水で魚の反社会性が高まることが判明する

抗不安薬の排水混入で魚の性格が一変、大胆に 米学会発表

 排水に混入した抗不安薬によって、自然環境にすむ魚の性質が大胆になり反社会性が高まることが分かったと、スウェーデンの研究チームが14日に発表した。深刻な生態学的結果を招きかねないと警鐘を鳴らしている。

 スウェーデンのウメオ大学の研究チームは、抗不安薬のオキサゼパム製剤にさらされた淡水魚の一種パーチが、群れを離れて1匹だけで生きる傾向が高くなることを発見した。オキサゼパムは他のさまざまな薬剤と同様、人間の排泄物に含まれて自然環境に排出される。

 15日の米科学誌サイエンスに掲載される論文で、主著者である生態学者のトーマス・ブローディン氏は「通常、パーチは用心深く、群れで餌を追う。これは、よく知られている存続と繁栄をかけた戦略だ。しかし、オキサゼパム(が混入した水)の中を泳いでいるパーチは著しく大胆さを増す」と説明。群れを離れることによって、捕食者に食べられてしまう危険性が増すと指摘している。



 痛みっていうのは、生きる上で大事な機能です。痛みを感じるからこそ人体に負担のかからないように生活できるわけです。痛みを感じない子供が飛び降りたり歯を抜いたりとしてしまう症例をみると、痛みを感じる機能が備わっているからこそ動物は生存出来るんだなと実感します。

 不安も同様に、なくしていいものではありません。高度に発達した知能をもつからこそ、社会で生きる上でリスクを減らすために、不安は存在します。人間が生きて行く上で、不安を感じないなどありえない、誰しもが不安を抱きながら、それでも何とか生活しているんです。

 抗不安薬は日常生活に支障を出るほどの過度の不安がある場合に使用します。しかし日本では、やたらと処方されているのが実情です。うまく使えば良い薬なのですが、不安を無くしてしまうかの如く乱用することで、「依存」と「耐性」が生まれます。どうしても、という必要時以外は処方しないほうがいいですし、内服しないほうがいいですね。
posted by さじ at 02:32 | Comment(0) | 精神

夢の内容を脳波とMRIで特定することに成功する。

夢:見ている内容を解読 国際電気通信研が成功

 睡眠中のヒトの脳活動を計測し、見ている夢のおおよその内容を解読することに成功したと、国際電気通信基礎技術研究所などの研究グループが発表した。4日付の米科学誌サイエンス(電子版)に掲載される。

 神谷之康室長(神経科学)のチームは、27〜39歳の男性3人に協力してもらい、脳波計で睡眠状態を計測しながら、機能的磁気共鳴画像化装置(fMRI)を使って脳活動の変化を測定した。夢を見ている状態の脳波が出たらすぐに起こして夢の内容を報告してもらい、10日間で1人につき約200回分のデータをとった。

 夢の報告内容を「本」や「車」など計約60のカテゴリーに分類。起きている時にそれらの画像データを見たときの脳活動パターンと、睡眠中の脳活動パターンとを比較した結果、多くのカテゴリーでパターンが約7割の確率で一致した

 この方法は、夢だけでなく、想像や幻覚の解読や、精神疾患の診断などの分野で応用が期待されるという。神谷室長は「今回は視覚情報に関する分析だが、夢には行動や感情の要素もあり、これらも解読が可能か検討したい」と話した。



 ボクタチハ タイムマシンヲノットッテ ニッポンニカエル

 凄すぎですね。ドラえもんの世界か。脳波や画像だけでそんなことも分かる時代が来るんですかねぇ。夢分析というのはあまり有用ではなさそうですけれど、確かに幻覚に関しては有用かも。
posted by さじ at 02:23 | Comment(0) | 精神

他のブタの膵臓を再生することに東大&明大が成功する。

ブタの膵臓再生に成功 東大と明大、移植用臓器作製に道

 東京大学の中内啓光教授と明治大学の長嶋比呂志教授らは、生まれつき膵臓が無いブタを活用し、他のブタの膵臓を作ることに成功した。再生医療用にヒトの臓器を動物の体内で作る研究の基礎となる成果。米科学アカデミー紀要(PNAS)に19日掲載される。

 研究チームは遺伝子操作で膵臓を持たないブタを作った。その胎児から体細胞を採取し、クローン技術を用いて胚を作った。この胚に、正常な膵臓を作れるブタから作った胚を入れた。

 代理母となるブタの子宮に胚を入れ、出産させた。生まれたブタの体内には膵臓ができて機能しており、正常なブタの細胞から作られたのを確認した。

 チームはマウスの体内でラットの膵臓を作るのにも成功している。将来はヒトのiPS細胞を使い、移植用の膵臓をブタに作らせる研究も検討中だ。膵臓は血糖を調整するインスリンを作る働きがあるため、移植すれば糖尿病患者などの症状を改善できる可能性がある。ただ国内ではヒトiPS細胞を注入したブタの胚を子宮に戻して発育させる研究は禁止されている。



 臓器移植がなかなか進まない以上、こういった人工臓器によって助かることも多いはず。これは胚の段階から作ってしまおうという凄い技術ですね。進展が待ち遠しいです。
posted by さじ at 02:18 | Comment(0) | 再生

再生医療推進法案、いよいよ国会で成立へ。

再生医療推進法、今国会で成立へ

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)などを使った再生医療の研究開発と実用化へ国の責務を定めた「再生医療推進法案」が19日の衆院厚生労働委員会に提出され、全会一致で可決された。

 22日の衆院本会議で可決されて参院に送られ、今国会での成立は確実な情勢だ。

 同法案を巡っては、自民、民主、公明3党が昨年10月に合意していた。昨年の衆院選のあおりで国会提出に至らなかったが、3党が今年に入って各党に呼びかけて賛同を得て、松本純衆院厚労委員長による提案として提出された。

 同推進法案は、政府の成長戦略の柱の一つとして期待される再生医療を進める「基本法」と位置づけられている。国の責務として、迅速で安全な研究開発と促進に関する基本方針の策定のほか、「必要な法制上、財政上、税制上の措置」などを義務づけた。



 もちろん倫理的な問題とかもあるでしょうけれど、できるだけ研究者優遇であってほしいですね。せっかく他の国より秀でた再生医療を行えるチャンスですし、特許までとってるわけで国のためにもなりますし。今まで医療関係で多くの問題がありそれを乗り越えてきたからこそ、今度はしっかりできると信じています。
posted by さじ at 02:14 | Comment(0) | 再生

睡眠障害が視交叉上核にある時計細胞によって生じる

時計細胞のリズムに乱れ 睡眠障害、マウスで確認

 北海道大学大学院医学研究科の本間研一教授(時間医学)らのグループは、遺伝的な睡眠障害の一つが、脳内にある「時計細胞」が刻むリズムの乱れによって生じることをマウスの実験で突き止めた。10日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。

 グループによると、体内時計をつかさどっている時計細胞は、視神経の交差する「視交叉上核」にあり、1日周期のリズムを生み出している。今回、遺伝子の異常により、睡眠と覚醒を不規則に繰り返す睡眠障害のマウスの脳を観察すると、個々の時計細胞の刻むリズムが、正常なマウスと違い、まちまちになっていた。



 眠りの質を改善しようとすると、まずは生活リズムを一定にすることや、運動をすること、それでもダメなら眠剤で調整という流れですが、それに加えて遺伝子異常によって起こる可能性も。時計細胞に働きかける薬というのも出来てくるのかもしれません。
posted by さじ at 02:11 | Comment(1) | 精神

網膜色素変性症の遺伝子治療、九大で臨床研究始まる。

九州大、初の遺伝子治療開始 網膜色素変性症で

 九州大病院(福岡市)は10日、失明する恐れがある難病「網膜色素変性症」(色変)の、日本初となる遺伝子治療の臨床研究を3月26日に始めたと発表した。研究薬の安全性を確かめるために投与を受けた最初の患者は4月10日に退院し、経過は順調という。

 九州大病院によると、色変は光を感じる網膜の視細胞が徐々に失われる遺伝性の病気で、有効な治療法がなかった。

 臨床研究は、同病院の石橋達朗教授らが計画。視細胞を保護するタンパク質の遺伝子を組み込んだウイルスベクター(遺伝子の運び役)を網膜に注射し、視細胞が失われるのを防ぐ。



 いよいよ臨床試験に。今まで治療法のなかった病気を、薬でどうにかなる段階までもってきたところが素晴らしい。まず九大で、数年後は全国でできるようになるといいな。
posted by さじ at 02:08 | Comment(0) | 眼科

思春期を豊かに過ごすと脳波に左右差が生まれる。

思春期に刺激の多い環境で過ごすと脳の左右差と協調リズムが出現

 これまでの研究で、刺激にあふれた豊かな環境で集団飼育された思春期のマウスやラットは、脳の左右にある海馬が担う空間記憶や学習能力が向上することが分かっていました。そこで、理研の研究チームは、飼育環境の違いという外的要因で脳機能の左右の非対称性に影響が出るのかを調べるために、ラットの脳波を計測し、左右の海馬間の神経活動を探ってみました。

 まず、生後3〜6週目の思春期にあたるラットを1匹だけでケージで飼育する「隔離飼育群」と、遊具を入れたケージで6〜8匹で集団飼育する「豊かな環境飼育群」に分け、左右の海馬の脳波を計測しました。その結果、豊かな環境下のラットでは脳波のひとつのガンマ(γ)波の振幅が大きくなり、加えて右側のγ波の振幅が左側より大きくなっていることを発見しました。さらに、豊かな環境下のラットは左右のγ波のリズムが同期することも分かりました。

 また、豊かな環境飼育群のラットに対して、記憶や学習に深く関わる「シナプス可塑性(シナプスの情報伝達効率が長期的に変化する能力)」を左右するNMDA受容体の働きを抑制したところ、γ波の変化は起きませんでした。実際に海馬の情報出力細胞のシナプスを観察すると、豊かな環境飼育群の右側のシナプス密度が左側に比べ、高くなっていました。これによって、飼育環境の違いでシナプス数が変化し、神経回路の再編が左右非対称に起きていることが明らかになりました。



 子育てってのは本当に難しいんだなぁ。まあ思春期になってしまえば半分ぐらい自己責任なんでしょうけれどね。

 「豊かな」思春期の過ごし方を都会で行うってのは、案外難しいもんですね。同世代の友人がどういった人たちなのかというところにも影響しそうですし。

 イメージとしては「まったりと」「楽しく」なんでしょうね。ただ楽しい、刺激的な毎日を送るとなるとオトナの世界だったりとか、責任以上のものが伴ってきそうですし。
posted by さじ at 02:05 | Comment(0) | 小児

2013年04月14日

どのくらい痛みを感じているのかをMRIで測定可能に

「どのくらい痛いか」が脳スキャンで計測可能に、「心の痛み」も調査 米研究

 人がどの程度の痛みを感じているのかを脳スキャンで測定することに成功したとする論文が、10日の米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル」に発表された。痛みの度合いを検査で正確に計測することが将来、可能になるかもしれない。

 研究チームは被験者114人を対象に、左前腕に「温かい」から「熱い」までの熱を加え、磁気共鳴画像装置(MRI)による脳スキャンを行った。

 痛みの感じ方には個人差があるため、スキャン画像にはそれぞれ個別の痛みのシグナルが示され、鈍感な人もいれば敏感な人もいるだろうと研究チームでは予想していた。ところが驚いたことに、シグナルは共通しており、90〜100%の確度で個人の痛みの度合いを予測することができたという。

 一方、従来の研究では、失恋した人の脳は肉体的な痛みを受けた人の脳と似た活動をすると考えられていた。だが今回の研究で、最近失恋したばかりでまだ傷心状態にある被験者グループに失恋相手の写真を見せたところ、熱を加えられたときに脳が発するシグナルは観察されなかった

 また、実験前に痛み止めを処方されていた場合、脳のシグナルが弱まることも分かったという。

 今回の技術はまだ広く普及はしていないが、研究チームは今後数年以内に最初の客観検査の開発を行い、慢性的な痛みの緩和につなげたいとしている。



 痛みっていう自覚的な症状の客観的指標は必須ですね。

 実際、身体的に全く問題ないはずなのに痛みがあることがあります。

 それは果たして精神的なものなのか。それとも現代医学では表せないだけなのか。大きな指標になるでしょうね。
posted by さじ at 22:56 | Comment(0) | 精神

脊髄損傷をしても人工的に繋ぎ動かすことが可能に

脊髄損傷しても手動く技術開発 生理学研、サルで

 自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の西村幸男准教授(神経生理学)の研究チームは11日、サルの脊髄の損傷部分を人工的につなぎ、まひした手を動かすことができるようにする技術を開発したと、欧州専門誌(電子版)に発表した。

 西村准教授は「人工的に神経回路をつなぐ技術で、自分の意思で動きを制御できるようになる。義手や細胞移植などよりも実現可能性が高いのではないか」と話している。

 通常、手を動かすには脳が発した電気信号を脊髄経由で筋肉に送る必要がある。脊髄が損傷した患者は、信号を送る配線が切れた状態になり、自分の思うように動かせなくなる。



 脊髄損傷後に処置をすれば再生も可能に。神経の痺れとか機能の衰えとかもすぐに改善できるといいですが。
posted by さじ at 22:36 | Comment(0) | 再生

尊厳死法に基づきアメリカで24人の尊厳死が行われる。

尊厳死法に基づき24人死亡 米病院、40人に処方

 米ワシントン州の病院で2009〜11年に、尊厳死を求める末期がんの患者40人が自分の意志で致死量の薬の処方を受け、うち24人が薬で死亡したとの報告が、11日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された。

 ワシントン州では09年に、オレゴン州に次ぎ米国で2番目となる尊厳死法が施行された。

 是非をめぐっては専門家の間でも議論があるが、報告した米フレッド・ハッチンソンがん研究センターのチームは「患者に選択肢を与えるものだ。家族にも好意的に受け入れられている」としている。



 倫理としての問題はあっても、今苦しんでいる患者に今出来る最良のことをしてあげられたというところを評価したいと思います。いつだって苦しんでいる当人にしか分からないことがある。
posted by さじ at 16:12 | Comment(0) | がん

メラトニンの少ない人は糖尿病のリスクが2倍にあがる。

眠り誘うホルモンの量と糖尿病リスクに関連性、米研究

 眠りを誘うホルモン「メラトニン」の分泌量と、成人発症の糖尿病にかかるリスクとの間に関連性があるとの研究結果が2日の米国医師会雑誌に掲載された。女性を対象に行われた研究によると、夜間のメラトニン分泌量が少ない人は多い人に比べ、糖尿病にかかる確率が2倍に上るという。

 糖尿病を患う女性370人と、人種と年齢が同じで糖尿病にかかっていない女性370人を比較したところ、糖尿病を患う女性は夜間に分泌されるメラトニンの量が少なかった。

 脳から分泌されるメラトニンは寝ている間に分泌量が多くなり、概日リズムまたは「体内時計」を調整する作用がある。

 米ボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究者、シアラン・マクマラン氏は「夜に分泌されるメラトニンの量と2型糖尿病のリスクとの独立した関連性が証明されたのはこれが初めて」と話している。



 夜に物を食べると太るといいますが、そういった体内のカロリー消費にもリンクしてるのかもしれませんねぇ。
posted by さじ at 15:55 | Comment(0) | 循環

面長の人よりも顔幅の広い人の方がホームランを打つ確率が高い。

スター選手になれるかが顔の形で分かる?日本プロ野球で研究、英大チーム

 日本のプロ野球選手を分析したところ、顔の形からスポーツ選手としての才能をある程度予測できることが分かったとする研究が、10日の英国王立協会の専門誌バイオロジー・レターズに掲載された。面長の人よりも、顔幅の広い人の方がホームランを打つ確率が高かったという。

 研究を行った英ロンドン大学の心理学者らは、2011年と2012年のシーズンにセントラルリーグの試合に出場したバッター104人の顔の幅と長さの比率(fWHR)を測定した。すると、両シーズンとも、fWHR値の最も高かった選手が最も多くホームランを打っていた。

 これまでの研究では、顔の縦横比率と、政治家の競争力や企業経営者の経済的成功との間に関連性があることが分かっていた。だが、いずれも研究も対象は白人のみで、アジア人は含まれていなかった。今回の研究により、顔の縦横比率とその人物の能力との関連性が「文化を超えて一般化できるかもしれない」と、論文は示唆している

 スポーツ選手として成功する上で顔の大きさが重要な要素となり得る理由は、分かっていない。あごの幅が広いことが、肉体的な強さや闘争心に大きな影響を及ぼす男性ホルモンであるテストステロンの指標となっている可能性も指摘されている



 先天的なホルモンによるものか、それとも幼い頃に運動をしていて男性ホルモンが多くなったのか。まあ確かに人の顔のつくりで男性的な性格かどうかって分かりますもんね、アジア人でも。
posted by さじ at 15:44 | Comment(0) | 生理

脂肪の蓄積を調整する遺伝子を阪大が発見する。

脂肪蓄積調整する遺伝子を発見…阪大グループ

 脂肪の蓄積を体内で調整することに関わっている遺伝子をマウスの実験で発見したと、大阪大の審良静男教授(免疫学)らの研究グループが21日、英科学誌ネイチャー電子版で発表する。この遺伝子が働かないマウスは、人間で言う「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の症状を示した。メタボを改善する薬剤の開発などに生かせる可能性があるとしている。

 グループは、肝臓や脾臓などで働く免疫細胞「マクロファージ」を研究する過程で、この細胞が骨髄から作られる際に、「Trib1」という遺伝子が「生成指令」を出すことを突き止めた。

 この細胞は免疫だけでなく、脂肪の蓄積をコントロールする役割を果たすことも確認。Trib1が働かないようにしたマウスは、内臓脂肪の細胞に脂肪をため込めなくなった。このため、脂肪が血液中に流れ出したり、臓器の周りに蓄積したりするようになり、高脂肪の食事を与えると糖尿病を発症したほか、血液中のコレステロールや中性脂肪の濃度も、正常なマウスに比べて高くなった。

 グループの佐藤荘・阪大特任助教は「人も同じ遺伝子を持っており、免疫細胞によって脂肪の蓄積が調整される仕組みは共通しているはずだ。免疫細胞の具体的な働きを調べることで、薬剤候補物質の絞り込みにつなげたい」と話している。



 ほー。肥満っていう現代人の病と遺伝子との関連。考えてみるとエネルギーの蓄積のしすぎで身体に害を与えているってのも何だかなぁという感じはありますね・・・。運動をしよう。
posted by さじ at 15:36 | Comment(0) | 消化

喫煙欲求を自己制御する脳の部位を特定する。

タバコを吸いたい気持ちを自己制御する2つの脳部位を発見

 理化学研究所(野依良治理事長)は、タバコを吸いたいという欲求(喫煙欲求)が大脳の前頭前野腹内側部(眼窩前頭皮質)の活動により形成されており、さらに前頭前野の背外側面(背外側前頭前野)が喫煙に関わる状況に応じて喫煙欲求を促進していることを、機能的MRI法(fMRI)および経頭蓋磁気刺激法(TMS) の2つの先端技術を組み合わせた手法で明らかにしました。

 喫煙欲求は、タバコを連想させる視覚刺激(他人の喫煙シーンなど)に誘発され、その欲求の強さは、その場でタバコが入手可能かどうかなど状況によって変化することが知られています。しかし、このような状況依存性の喫煙欲求の形成が脳のどこでどのように行われるのかは詳しく分かっていませんでした。

 共同研究グループは、10人の喫煙者を対象として実験的に喫煙可・不可という状況をつくり、それぞれの状況で視覚刺激により誘導されたときの喫煙欲求に関わる脳の活性化部位をfMRIを用いて観察しました。その結果、喫煙欲求の強さに関わる部位として前頭前野の腹内側部(眼窩前頭皮質)を、喫煙可能状況に応じて喫煙欲求を促進する部位として前頭前野の背外側面(背外側前頭前野)を見いだしました。さらに背外側前頭前野の活動をTMSにより人為的に抑制すると、状況に依存する喫煙欲求の変化が起こらなくなることが分かりました。

 これらの発見は、タバコなどの薬物に対する欲求が、前頭前野の腹側と背側の脳神経の連携により形成されていることを示します。この連携のバランスの乱れがタバコや薬物依存症の原因の1つと考えられ、今後、依存症の理解と有効な治療法の開発につながると期待できます。



 禁煙を医学的に実施することが出来れば、ねー。

 同時に他の依存症、例えば覚醒剤とか、あとはデパスなどの処方薬依存ですかね、ああいうのがうまく治せると最適なんですが。
posted by さじ at 12:10 | Comment(0) | 精神

乳児へのロタウイルス予防接種は成人の感染症も減らす

乳児へのロタ予防接種は大人の感染も減らす―米国

 ノロウイルスの脅威が去った時期に流行するのがロタウイルス。ともに嘔吐と下痢が主な症状で、ロタウイルスはより重症度が高いといわれている。日本でもワクチン(商品名ロタリックス、ロタテック)が承認されているものの、自費で受けなければならない。一方、世界では政府の援助による定期接種を行っている国もある。その一つである米国では、定期接種化(乳児対象)から2年で成人のロタウイルス感染率が半減したとの研究結果が、1月23日発行の米医学誌「Clinical Infectious Diseases」(電子版)に発表された。報告した米エモリー大学のEvan J. Anderson氏らは「乳児への予防接種が地域でのロタウイルスの広がりを減らし、成人の感染率も減少させたのではないか」との見解を示している。

 ロタウイルスによる胃腸炎は、ノロウイルスとともに病院などで「感染性胃腸炎」と診断される病気。高熱と2〜3日続く嘔吐、10日程度続く下痢が特徴で、特効薬がないため脱水症状を防ぐ以外に治療法がない。そのため、重要になるのが予防だ。予防法としては、手洗いや食べ物への十分な加熱などとともに、ワクチンが挙げられる。

 米国ではロタウイルスワクチンが定期接種化される以前、ロタウイルス感染症に関連した病院受診は年間2,400万件、入院は240万件と推計されている。乳児への定期接種が導入されて以降、接種した子供だけでなく接種していない子供でもロタウイルス感染症の減少が確認されているという。

 Anderson氏らは今回、米シカゴの2病院を下痢で受診した成人患者のうち、定期接種導入前(2006〜07年)から導入後2年間(2008〜10年)の流行期(2〜5月)に集められた3,530人分の便を分析した。

 その結果、ロタウイルスの検出率は導入前の4.35%から導入後には2.24%と減少。外来患者と入院患者で減少の程度は変わらなかったという。

 今回の結果について、Anderson氏らは「乳児への定期接種で地域でのウイルスの広がりが減り、成人の感染が減少していることを示唆するもの」と評価。一方、ロタウイルスの流行株(ウイルスの型)はインフルエンザのように年ごとに変わるため、流行株が変わってもワクチンの間接予防効果が続くのか、調査の継続が必要と述べている。



 日本も定期的な接種が必要になってくるんでしょうなぁ。
posted by さじ at 12:01 | Comment(0) | 感染

2013年04月03日

昼食を早めに食べる人は体重が減りやすいことが判明する

ダイエットに新手法か、食事のタイミングが重要=研究

 英学術誌「国際肥満ジャーナル」に掲載されたスペインの研究によると、昼食を早めに食べる人の方が、遅めに食べる人よりも体重が減りやすい傾向にあることが分かった。

 この研究では、昼食の時間を早めることで余分な体重が減るという証明はされていないが、食事をとるタイミングが重要な役割を果たしている可能性があるとしている。研究に携わったフランク・シーア氏は、「何を食べるかだけではなく、いつ食べるかということも真剣に考えるべきだ」と強調した。

 被験者らは、1日のカロリーの約4割を昼食で摂取するという「地中海式ダイエット」を行い、期間中は同じ量の食べ物を摂取、運動で燃焼させるカロリーもほぼ同等程度になるよう調整した。その結果、午後3時前に昼食をとるグループは平均で10キロ減(当初の体重の11%強に相当)、もう一方のグループは平均で7.7キロ減(同9%相当)となった。

 またシーア氏は、米国では一般的に夕食で摂取するカロリーが最も多いと指摘し、夜遅くに食べる人はさらに減量が難しくなるとの見方を示した。



 日本の場合って、アレですよね、昼飯が一番ショボくないですか。

 なんていうか、もっと昼食タイムをながーく取れればいいんでしょうけれど、基本的に移動も含めて1時間、ですもんね。ここでトンカツとかガッツリ食べられれば違うんでしょうけれど・・・
posted by さじ at 22:10 | Comment(0) | 内分

2013年04月01日

腎臓の維持に重要なダラード遺伝子を熊本大が発見する。

腎臓維持担う遺伝子 熊本大教授らマウスで確認

 熊本大発生医学研究所(熊本市)の西中村隆一教授(49)らの研究グループは、ダラードと呼ばれる遺伝子が腎臓の維持に重要な役割を担うことを、マウスを使った実験で発見し、29日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。

 西中村教授は「人間の先天的な腎疾患には原因が分かっていないものが多い。腎疾患がこの遺伝子と関連があるとすれば、治療法の解明につながる可能性がある」と話している。

 同大の阪口雅司研究員(34)=米ハーバード大研究員=らとの共同研究。胎児期にダラードを欠いたマウスは、出生後数週間以内の小児期に、腎臓の中心部が細胞死を起こして空洞化し、死亡した。

 ダラードは、細胞死を起こすBMPという遺伝子などの働きを抑える役割がある。一方、ダラードのないマウスに、BMPの働きを阻害する薬を与えることで、腎臓の機能を維持できることも分かった。

 今研究では、ダラードを欠いたマウスでも腎臓は正常に形成されることも判明した。ただ、小児期に腎臓が成熟する過程は十分に解明されておらず、西中村教授は「この分野を研究することで、小児期の腎不全の原因などを解明できるかもしれない」と話している。



 腎臓の細胞を維持にするのに重要な遺伝子の発見ということです。勿論、機能そのものにも影響を与えるので、小児期に正常な腎機能を維持するためにも更なる研究が必要のようですね。腎機能は、移植で回復させるか、透析で凌ぐかしかないような状況なので、是非ともこういった研究の発展に期待したいところです。
posted by さじ at 01:54 | Comment(0) | 内分

筋ジストロフィーの臨床治験を2013年夏から開始する。

筋ジス、夏にも治験実施 27機関協力

 国内27医療機関による筋ジストロフィー臨床試験ネットワークが国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)内に設立された1日、樋口輝彦総長は、根本的な治療法が見つかっていない筋ジス医療の前進に期待を寄せた。

 筋ジスは患者数が少ない上、遺伝子型や病態も多様だが、全国に推計で約5000人と最も多い「デュシェンヌ型」を例に説明すると、筋細胞内にあり、運動などの負担から筋肉を守る「ジストロフィン」というたんぱく質が合成できないため、次第に筋萎縮と筋力低下が進む。

 人工呼吸器などの登場により、1976年に17歳だった平均寿命は2006年には30歳まで延びたが、根本的な治療法はなく、現在でもリハビリやステロイド投与など進行を遅らせるのが主な治療だ。

 そんな中、10年ほど前から、遺伝子に着目した治療薬の研究が海外で始まった。「エクソン・スキップ」と呼ばれる技術はその一つで、異常な遺伝子を修復することで、筋細胞で正常に近いジストロフィンが作られるようになる。同センターでも、筋ジスの犬を使った実験で有効性が示され、設立されたネットワークを使って10人程度の患者を対象に、今夏にも治験を実施する予定だ。

 しかし同センターの小牧宏文筋疾患センター長は、「エクソン・スキップだけでは、進行を遅らせることはできても根治は難しい」と話す。「今後、ネットワークが機能し、iPS細胞などを使った再生医療や、遺伝子治療の研究にも応用できれば、根本的な治療への道が開ける」としている。



 すこーしずつではありますが、治療出来なかった疾患が徐々に治療対象になりつつありますね。

 治験段階なので全国的に普及するのはまだですし、実際に効果が保証されているわけではありませんが、患者にとっては光明に他なりませんからね。結果に期待したいと思います。
posted by さじ at 01:46 | Comment(0) | 脳神

モグラの嗅覚は、匂いを立体的に捉えることが出来る。

モグラの鼻、においを立体的に把握

 人間を含むほとんどの哺乳類の目と耳は、物体を立体的にとらえている。

 一方、ごく一部の哺乳類には、においを立体的に把握する能力がある。各鼻孔が互いに独立して機能し、脳に異なる信号を送信。脳内で信号が処理され、においの方向が決定されるというメカニズムだ。

 ラットを使用した過去の研究では、訓練すればにおいが左側と右側のどちらから来たか判断できるようになると証明されている。今回のモグラによる研究は、哺乳類がこの能力を通常の捕食活動で利用していることを初めて示した。

 生物学者のケネス・カターニア(Kenneth Catania)氏はトウブモグラを調査。各鼻孔に入ったにおいの強さのわずかな違いを区別できる能力を活用し、エサを見つけていると明らかにした

 カターニア氏は実験の1つで、円形のケースを利用。半円状にエサ用のくぼみが並んでおり、刻んだミミズを毎回異なるくぼみに入れた。モグラがにおいを嗅ぐ際の気圧変化を検出できるよう、ケースは一時的に密封した。

 部屋に入れられたモグラはまず空気を嗅ぎ、5秒と経たないうちにミミズが入っているくぼみに狙いを定めた。「鼻を小刻みに動かすと、一直線にエサへと向かった」と同氏は振り返る。

 インド、バンガロールにある国立生命科学研究センターのウピンダー・バーラ(Upinder Bhalla)氏によると、立体的な嗅覚能力は、迅速な意思決定が求められる動物に有用という。

「2回ではなく1回嗅ぐだけでネコのいる方向を特定できれば、生き延びる確率は高くなる」と同氏はメールでコメントしている。

 このような嗅覚能力は、私たちを含め、哺乳類の間では非常に一般的であるとバーラ氏は推測している。例えば、カリフォルニア大学バークレー校の神経科学者ノーム・ソベル(Noam Sobel)氏が2010年に実施した研究では、人間も両方の鼻孔を使用してにおいの発生源を特定すると示唆されている。ただし人間の場合、この能力を使えるのは実験などで用意された特殊な環境のみのようだ。



 ほーーなるほど。

 つか思いもよらなかったですけど、確かに目や耳と同じように鼻腔が2つある以上、匂いをどちらからか距離感をもって捉えることは出来なくもない・・・いや、でも人間はクンカクンカと繰り返さないと特定できないあたり、やはり匂いを立体的に捉えることは出来ていないのでしょう。

 どの動物も、鼻腔の位置は近接しているのでしょうけれど、それでも立体的に捉えられるあたり、生きのびるための能力としては凄まじいものがありますね。鼻の能力も、立体的という言葉に置き換えるとより分かりやすい概念か。
posted by さじ at 01:34 | Comment(0) | 耳鼻

眠いときは前頭連合野・頭頂連合野で情報伝達効率が低下する

なぜ眠くなると脳の働きが低下するのか? - NICTがその仕組みを解明

 情報通信研究機構(NICT)は2月7日、はっきり目覚めている時と少しウトウトしている時に、機能的磁気共鳴画像(fMRI)と脳波を同時に計測し、脳内での情報の伝達効率を複雑ネットワーク解析で分析した結果、何もしていない安静時でも、ヒトの脳では複数の領域が協調しながら活動して情報をやりとりしており、眠くなるとこれらの領域間の情報伝達が非効率的になることを明らかにしたと発表した。

 日常的に眠くなってウトウトしている(まどろみ状態)と、刺激を見落としたり、素早い反応ができなくなるといったことは誰でも経験しているようなことながら、実はその仕組みはよく分かっておらず、これまでの研究より、まどろみ状態でも脳の一部分は刺激に対して反応することが判明していることから、脳領域間の情報の受け渡しが悪くなっている可能性が考えられるものの、それをはっきりと証明した研究成果はこれまで報告されていなかった。

 今回の研究では、fMRIを用いることで、まどろみ状態でこの安静状態のネットワークが変化しているのかどうかの解析が行われた。しかし、通常のfMRIの実験では、実験中の被験者がはっきり目覚めているのか、眠たいのかは知ることができないため、特別な脳波計測装置を用いて、fMRIと同時に脳波の計測を実施、はっきりと目覚めている状態とまどろみ状態(睡眠段階1)を区別する形で計測が行われた。

 その結果、まどろみ状態では、安静状態ネットワークの情報伝達効率が低下していることが明らかになったほか、「意識」との関連が深いとされる「前頭連合野/頭頂連合野」で特に情報伝達効率が低下していることも判明し、まどろみ状態では、脳内のネットワークのつながり方が変化し、素早く正確な情報の受け渡しができにくい状態になっていることが明らかにされた。



 眠いかどうかを迅速に判断するには、記事中にもあるように脳波の測定が有用です。睡眠脳波に移行するとき、脳波上では大きく変化が起こります。そのため、睡眠脳波も測定する必要があるので、脳波検査はだいたい30分ぐらいかけて行われるのです。

 効率よく仕事するには日中15分程度の睡眠が有用というのも、こういった情報伝達を元に戻す必要があるからでしょう。より明確に機序が分かれば、シェスタ文化を日本アレンジで取り入れることで人為的ミスを減らすことも出来るかもしれません。
posted by さじ at 01:24 | Comment(0) | 脳神
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